電車とホームのすき間に足が太ももまで挟まって抜けない 周りは見て見ぬふり、駅員は気づかない(愛知県・30代女性)
自分一人ではどうすることもできない状況。しかも、危機は刻一刻と迫っている。
周りの人が「知らんぷり」の中、あなただったら声をかけてあげられるでしょうか。
愛知県・30代女性(投稿時)、Kさんの思い出。
<Kさんからのおたより>
数年前のゴールデンウィーク前のことです。その日はいつもと同じように出勤していました。
ちょうどコロナが蔓延し始めたころで、テレワークや休校のため、電車内もかなりすいていました。
そのせいか、乗り換え先の電車内に転がる空き缶に、ふと気を取られてしまったのです。普段の乗客が多いときは、そんなものは気にも留めないのに。「これもコロナの影響か......」なんてことを考えながら、電車に乗り込もうとしていました。
その日は朝から雨が降っており、車内もかなり濡れていました。
それで私は足を滑らせ、ドア付近で転んでしまったのです。
このまま電車が出発したら
痛いし恥ずかしい。「朝から災難だな」と思いながら立ち上がろうとしたとき、違和感がありました。そしてその違和感の正体に気付き、青ざめました。
なんと電車とホームの間の僅かなすき間に、左足が挟まっていたのです。
慌てて足を引き抜こうとするも、仰向けに倒れていたことや、手の届く範囲に手すりのようなつかまるものはなく、また左足は太ももまでしっかりと挟まっており、自分一人ではどうすることもできない状況にありました。
周りを見渡すと、みんな見て見ぬふりをして誰も声をかけてくれることすらありません。
かなりあせりました。もうすぐ電車は発車時刻を迎える、駅員は誰一人、私の異変には気づいた様子はない。このまま電車が出発したらどうしよう。そんなことを考え始めた時でした。
「大丈夫ですか!?」
ホーム側から一人の男性が走って、私のところへ来てくれました。
出発のベルが鳴るころには電車を降りて
その男性は私の手を引いたり、足を引っ張ったりして自分の危険も顧みずに一生懸命私のことを助けようとしてくれました。
数分後、無事に私の左足は抜け、助け出されました。
その男性は私に何度も、
「大丈夫ですか?」
「けがはありませんか?」
と声をかけてくれ、出発のベルが鳴るころには電車を降りてしまいました。
混乱してしまい、あの男性の顔も覚えていません。改めてお礼を言いたくても、その男性を会えずじまいで今日まで来てしまいました。
ぜひこの場を借りて、あの男性に感謝の気持ちを伝えられたらいいなと思います。
本当にありがとうございました!!
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)