「夜の山道で車に乗せてくれた同世代の男性。彼との会話で鳥肌が立ったワケ」(大阪府・50代男性)
おっさんひとり山の中、50を過ぎて泣きそうに
そんな出来事もあり、(愛犬の供養だけが目的ではありませんが)私は思い付いたように「四国お遍路」を始めることにしました。
といっても、現役サラリーマンなので、2泊3日程度の小旅を繰り返し、1年程度を掛けて四十八か所を巡る計画です。
何回目だったが、ある日のこと。
最大の難関と言われる第11番札所「藤井寺」から第12番札所「焼山寺」への道のりは、徒歩で7時間くらい掛かりました。
もちろん下調べをして臨んだのですが、想像以上でした。藤井寺を出発したのが朝7時半頃頃、焼山寺を出たのは15時頃だったと思います。ガイドブックを見ながら、最寄りのバス停を目指し、かろうじて予定のバス停にたどり着いたものの、時刻表には、もう......。
意を決して、最寄りの駅まで歩くことにしたのですが、土地勘がなく、延々と続く道に心細くなってきました。
途中で宿を見つけたのですが、予約なしではと断られ、その内、日が傾いてきました。
おっさんひとり山の中です。山越えルートの予定でしたが、これは流石に危険と判断し、国道沿いを延々と歩き始めました。
道は舗装されていたものの、途中から街灯も無く、ほんとうに真っ暗闇でした。それでも歩き続け、50を超えたおっさんが泣きそうなくらい、不安でした。