「さすが富山!」と思わず感心してしまうデザインのチケットが、X上で注目を浴びている。 こ、これは......(画像提供:魚津水族館) ......寿司だ。おいしそうな「マアジ」のお寿司の写真が掲載されている。 そして上部には、「魚津水族館」の文字。つまりこれは、水族館の入館チケットということだ。 水族館に入る前にお寿司の写真を見せられたら、水槽で泳ぐお魚たちが食材に見えてきちゃいそう......。 一体どうして、こんなデザインにしたのだろうか。 Jタウンネット記者は23日、魚津水族館(富山県魚津市)に話を聞いた。 「寿司ネタ見るなら、魚津水族館」 マアジのお寿司(画像提供:魚津水族館、再掲 ) 魚津水族館は1913年に創立された、日本における「現存最古の水族館」。富山県・富山湾の水生生物を中心に展示を行い、2013年の100周年記念リニューアル以降は、より富山にこだわった展示も行っている。 取材に応じた同館の施設管理担当者・山田智史さんによると、寿司デザインの入場券は2025年4月に導入されたものだ。 「長く更新していなかった入場券のデザイン変更を企画し、日ごろから応援してくださる地域の方々に相談していたところ、ある企業の社員さんがカード型入館券をご提案くださったことから検討を本格化しました」(山田さん) ウマヅラハギのお寿司(画像提供:魚津水族館) 検討の末、カード型の入館券に寿司の写真を使うことに。9月23日現在、マアジ、カワハギ(ウマヅラハギ)、ホタルイカなど、全8種類の寿司の写真が、一般(高校生以上)入場券に使用されている(小・中学生用は全5種類の生物の写真、幼児用は飼育員が描いた全6種類のイラスト)。 なぜ、寿司なのか。山田さんはこう語る。 「富山県では『寿司といえば、富山』というブランディングプロジェクトを実施しており、そんな中で市内の企業様から『寿司ネタ見るなら、魚津水族館』というキャッチーなコピーを授かり、海の幸と直結する当館においても積極的に寿司をピックアップできたらという思いで導入しました」(山田さん) 「寿司といえば、富山」は県が2023年から推進している取り組みだ。 〝「寿司」でイメージする都道府県〟を聞いた時に「富山県」と答える人の割合を10年後(2032年)に90%までアップさせることなどを目標としている(23年時点では8.9%)。 〝水族館に行ったら入場券が寿司〟というのは、「富山=寿司」のイメージを強化しそうである。 ホタルイカのお寿司(画像提供:魚津水族館) 水族館の次の予定が寿司屋に確定しそうな入場券は、来館者によってSNS上で度々披露されており、25年9月にもXで大きな話題に。 「食わす気満々やん」 「洒落が効いてる」 「これ、ネタだよね...?」 「なかなか粋な水族館ですね(笑)」 といった声がユーザーから寄せられている。 実はこのユニークな入場券について、導入当初から水族館発のPRは行っておらず、「ご来館のお客様の反応からSNS等において自然に広がることを期待していた」とのこと。まさに期待通りの結果になっている、というわけだ。 「予定より数が出ているため、途中に一種追加するかもしれません」(山田さん) そんな魚津水族館では9月19日~11月3日の期間、秋の企画展として「『寿司展』~寿司ネタ見るなら、魚津水族館~」を開催している。 魚津水族館で「寿司展」開催中!(画像は魚津水族館公式Xアカウントより) 期間中は、館内の展示水槽の魚名や解説パネルの横に寿司写真のパネルも併せて掲出されるほか、同館3階の「うおすいファミリウム 企画展コーナー」において12科約30点の生物や、寿司に関するパネルや映像、さらに、通常では寿司ネタにならない魚と、それをスタッフが寿司にして食べた〝食レポ〟も展示される。 また、館内の寿司写真パネルを示す「うおすい寿司マップ」と、市内の寿司店を紹介する「うおづ寿司マップ」の無料配布や、寿司写真パネルの寿司の値段を予想して、同館が設定した目標額となるよう目指す「寿司ごちクイズラリー」(※特定日のみ、参加者にはもれなく「うおすいオリジナル醤油皿」プレゼント、ピタリ賞には「寿司展限定缶バッジ」進呈)なども実施される。 寿司展限定のマスコットキャラクター、シャリササリ(画像は魚津水族館公式Xアカウントより) 季節はようやく、食欲の秋。寿司の入場券を握りしめつつ「寿司展」を見て、「うおづ寿司マップ」が導く寿司店で、富山の寿司を味わう。 そんな〝寿司三昧〟な1日を過ごしてみるのも面白そうだ。 魚津水族館 所在地:〒937-0857 富山県魚津市三ケ 1390 料金:一般1000円、小中学生500円、幼児200円 秋の企画展 寿司展 開催日:2025年9月19日~11月3日 会場:3階 うおすいファミリウム 企画展コーナー 展示生物:サクラマス、マダイ、ヒイラギ、ガザミ、クロウシノシタ、マツカサウオ、ミズクラゲ、アミメハギ、ヒメジなど12科13種約30点 その他:オリジナル缶バッジ・ガラスの寿司根付キーホルダーの販売、特別イベントの開催 【寿司ごちクイズラリー実施日時】 実施日:9月27、28日、10月25、26日 時間:各日2回、(1)午前10時30分~11時30分(2)午後1時30分~2時30分 定員:各回25名 参加費:500円/人(入館料別)