「早くに母を亡くした私。父の気が回らず、冬も半袖で小学校に行ってたら女の先生が...」(沖縄県・60代男性)
見ず知らずの女性教師が...
そんなある日、クラスで研究授業が行われました。
担任の青年教師が壇上で溌剌としている一方、後方の私は寒さに震えていました。
それを後ろで見ていた先生方のひとり、50代くらいの女性教員が黒いコートを脱いで私にかけてくれたのでした。
その先生はまったく知らない先生で、見ず知らずの大人からそのような温かな優しさを受けたのは初めてのことでした。
もう、半世紀以上も前のことですから、先生は鬼籍に入られたかと存じますが、あの折は有り難うございました。冥土に伺った際には改めてお礼を申し上げます。
そして私は数年前から、細やかながら母校の子供達に優しさの分配を続けています。貴女から受けた優しさを、ちゃんと受け渡しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)