「自閉症の5歳息子と大荷物を抱えて特急電車に乗った私。駅で降りたところで、若い車掌が...」(愛知県・50代女性)
「運転手もオッケーだしてくれたので」
「えーっ、そんな、ご迷惑をお掛けして申し訳ないです」と、言うと「運転士もオッケーだしてくれたので」。
そして猛ダッシュで荷物を持って階段の上に置いてきて、車掌さんが電車に戻るとすぐに汽笛を鳴らして出発。私と子供は、階段の途中から精一杯のお辞儀をして手を振りました。
その後も、親切な出張帰りの会社員の方が声を掛けてくれて、「ホームと電車の隙間がかなり開いてる駅だから、危険なのでその荷物は運んであげるから。子供さんが落ちないように気をつけて乗って」と、手を貸してくれました。
その方とは降りる駅も一緒で、駅ではお迎えにいらっしゃっていたお連れ合いと一緒に、私の車が置いてあるところまで送ってくださったのでした。
信じられないほどの親切を受けて、お礼は言ったものの、それでもそれ以上のことをしてくださった方々のことは、今でも忘れることはありません。
何かお返しがしたいと思いながら、その後も長く寝込んでしまったりもして、そのまま月日が流れてしまいました。
お名前やお電話番号などちゃんときけず、また私もその後引越しをしたので、もうお会いすることもないのかなと思うものの、それがなんだか切なく、この場をお借りしてお礼を伝えたいと思います。
2年前の高松発徳島行きでした。池谷駅での車掌さん、運転士さんに心から感謝しています。本当にありがとうございました。
そして池谷駅から鳴門駅から高速乗り場まで送ってくださった、鳴門在住のご家族の皆様。親切にして頂いたこと忘れていません。本当にありがとうございました。心から感謝しています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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