肉巻きピオーネ＆桃のコロッケ...だと？　岡山県が〝斬新すぎる定食〟を繰り出してきた

関東でも無事に梅雨明けが宣言された2024年7月18日。

Jタウンネット記者は、実に夏らしい食材を使った定食を食べに、東京・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」を訪れていた。

夏が旬の食材といえば色々あるが......今回定食となったのは、こちらだ。

岡山県産の白桃、そしてぶどうである。

7月18日～28日の期間、同館2階にあるビストロカフェ「ももてなし家」では、主菜から副菜、スープに至るまで全てにこれらを使用した「もも定食」と「ぶどう定食」が1日各5食限定で提供されるのだ！

桃とぶどうが、定食になっているってどういうコト......？　ご飯と一緒に、食べるの？

メニューの想像ができず、ハテナがいっぱい浮かんでしまった人もいることだろう。かくいう記者もその一人。

事前にゲットした情報によると、「白桃コロッケ」や「ピオーネの肉巻き～酢豚風～」が主菜らしいのだが......ど、どんな味？

気になって仕方がなくなったので、18日昼に行われたメディア発表会および試食会へと足を運んだ。

未知数すぎる

まずこちらが、もも定食。

白桃コロッケを筆頭に、ハーブサラダ（白桃ドレッシング）、白桃の白和え、白桃とモッツァレラの山椒風味、白桃の冷たいスープととにかく白桃尽くし。デザートももちろん、白桃だ。

そして、ぶどう定食はこんな感じ。

ピオーネの肉巻き～酢豚風～、シャインマスカットとセロリのサラダ、ぶどうの白和え、ぶどうのベーコン巻き、ピオーネのタラトル（冷製スープ）。そしてデザートはピオーネとシャインマスカットだ。

確かに、岡山県産の白桃やぶどうを思う存分満喫できそうだが......揚げたり肉で巻いたりして、おいしいのだろうか？

少々不安に駆られていた記者を安心させてくれたのはこの日、メディア発表会で初めてこの定食を試食するという岡山県公聴広報課の中山尚美課長だった。

気合いを入れて朝から何も食べずに、岡山からやって来たという中山課長が、白桃コロッケを試食したときの様子が、こちらだ。

「桃です！　桃だし、コロッケです。
かすかに桃が香っていて、ベーコンの塩味が桃の甘さをさらに引き出しています。何個でもいけちゃう感じです」（岡山県公聴広報課・中山課長）

何個でもいけちゃうほど、おいしいらしい。

実は課長、試食前は「おかず」になった桃を食べるのは初めてだと、緊張気味だった。そんな彼女のお墨付きならば、間違いないだろう。

ということで、Jタウンネット記者も、不安や疑念を振り払い、実際に食べてみた。

思ってたよりも...！？

まずは、白桃コロッケから。食べてみて、びっくり。

もっと白桃が強いのかと思いきや、普通にあっさりめのコロッケだ。よく噛み締めていくと、口の中に桃の甘さがじんわりと広がって、鼻からも爽やかで豊かな香りが抜けていく。これ、結構好きかも......。

ちなみにこのコロッケ、ソースはもちろん、「塩コショウ」が合うとのことで、ももてなし家の木津店長は「追い塩コショウをしてもらうと、さらに美味しくなって、ご飯とも相性抜群です」とアピールしていた。

お次は、ピオーネの肉巻き～酢豚風～。本当に、ピオーネがお肉で巻かれている。

食べると甘酸っぱい酢豚風のお肉と、甘酸っぱいピオーネの風味が交互に口に広がるのだが......それが意外と、かなり美味しいのだ。

定食メニューを監修した料理研究家のきゃらきゃらさんは、このメニューについて

「酢豚のパイナップルの代わりにピオーネを使用しています。繊維の多いパイナップルに比べると、とてもジューシーです。お肉で包んだことで一体感も生まれ、お肉の旨みも引き立っています」

と語っていたが、まさにその通り。

そういえば、お肉と赤ワインって、かなりいいコンビだ。これもそういうことなのかも......？

白く美しく、上品な甘さでとろけるような食感が特徴の岡山県産の白桃。果汁たっぷりで濃厚な甘さと爽やか香りが特徴の岡山県産ピオーネ。パリッとした食感や抜群の甘さ、爽やかな香りが特徴の岡山県産シャインマスカット。

どれもおいしいことは周知の事実だが、それらの新しい魅力を知ることが出来るのが、この定食なのかもしれない。

「これまでは主にスイーツとして提供してきた白桃やぶどうを定食にする、これは岡山県としてもかなり挑戦です。そのままでもとっても美味しいけれど、定食にしてもやっぱり美味しい。そんなふうに、新たな魅力に出会って頂ければと思います」（中山課長）

まだ何も決まってはいないが、評判によっては、第2弾、第3弾も検討するとのこと。

提供は28日まで。1日各5食限定で、3300円（税込）。岡山県産の桃やぶどうを様々な角度から味わえる定食、この機会をお見逃しなく。