水族館が〝困ったお客様〟動画投稿で話題に スタッフ「やめてほしい気持ちを伝えたく思い...」
「出来ればやめてほしい」
取材に応じた同館飼育総括の大西透さんによると、事件発生時刻は7日の午後3時30分ごろ。館内タッチプール横にある水槽前で、容疑者の姿が目撃された。
ここでは、水族館横にある実証実験施設で電気分解により水素を作った際に発生する酸素を水槽内に供給し、その中でサクラマスを飼育している。
そのサクラマスに、敷地内に飛来してきた野生のオオセグロカモメが目を付け、アクリル水槽越しに魚を食べようとつついていた、というのが一連の状況だそうだ。
「ごみ捨て作業を終わらせ裏門から敷地内に戻ったところで発見しました。
初めて見る光景だったので、一体何をしようとしているのか記録に残すために撮影しました」(大西さん)
アクリル製の展示面に傷が付いてしまうため、カモメの「犯行」をやきもきした気持ちで見ていたという大西さん。
その後、撮影していた大西さんに気付き、カモメは飛び去っていったという。窃盗は未遂に終わったようで何よりだ。
「ポストの文面に関しては、出来ればやめてほしい気持ちを伝えたく思い、オオセグロカモメをお客様にみたてて表現しました」(大西さん)
同水族館の、災難だけれどクスッと笑える投稿には、X上で3万8000のいいねのほか、こんな声が寄せられている。
「めちゃくちゃ狙っとるやないかーいw」
「お客様叩いたら駄目よ」
「いけすで選んだ魚をその場で捌いてくれる居酒屋と勘違いしてる奴じゃん...」
こうした反響に対し、大西さんは「室蘭で行われている水素輸送に関する実証事業のPR」にもなるかと思い投稿した、と経緯を明かしつつ、
「ポストを見て来館されたお客様が水槽施設に興味をもっていただき、どういった目的の水槽なのかを知っていただければ良いなと思います」
とコメントした。
なお、水槽が叩かれた日の翌日には、こんな光景も目撃されている。
......これは、まずいかもしれない。
室蘭民報みんなの水族館(市立室蘭水族館)
所在地:北海道室蘭市祝津町3丁目3-12アクセス:道南バス みたら・水族館前バス停下車 公式サイト:http://iburi.net/murosui/index.html