「混みあうバスで赤ちゃんが大泣き。同乗していた若者グループは、その声に笑いながら...」(広島県・50代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:投稿者:Cさん(広島県・50代女性)
Cさんの忘れられない旅先での思い出は、仙台市内を走るバスでの体験だ。
蒸し暑さと混雑でピリピリした雰囲気の車内。そこで赤ちゃんが大泣きをはじめて......。
<Cさんの体験談>
あれは東日本大震災の2年程前に訪れた仙台でのこと。
乗ろうと思っていた市内を走るバスは遅れて到着。車内は観光客で溢れ、とても混雑していました。
「うぇーん」「イエーイ」「うぇーん」「イエーイ」
バス停で待たされたこと、雨上がりだったので湿度が高く蒸し暑かったことで、乗客はイラついている雰囲気です。もちろん、私もその一人。
そんな中、あまりの不快感のせいか、1人の赤ちゃんが泣き出してしまいました。
お母さんらしき女の人はオロオロ。混んだ車内に響き渡る大きな泣き声に、聞こえよがしに文句を言う人まで出てきました。
すると、観光客らしき5、6人の若者グループが赤ちゃんの鳴き声に笑いながら合いの手を入れ始めたのです。
「うぇーん」
「イエーイ」
「うぇーん」
「イエーイ」
楽しい掛け合いに車内はクスクスと笑いに包まれ、穏やかな雰囲気に包まれました。
目的地に着く頃には乗客はみな笑顔。
若者に助けられた旅先の忘れられない思い出です。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)