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これが「1枚の紙」...だと? 文豪の小説を「切り絵」で写経...超絶技巧の作品に驚嘆の声

藤本 仁

藤本 仁

2024.03.02 20:00
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制作には100時間以上も

梨々さんは静岡県在住の切り絵作家。16歳で初個展を開いて以降、数々のメディアにも出演している。言葉好き・日本語好きが講じ、2020年ごろから小説の切り絵を作り始めた。

「小説などを丸々作品にすることで文字の美しさに重ねて、私の中の感情や思いを表現できると思い、作ろうと思いました」(梨々さん)
「梶井基次郎:桜の樹の下には」
「梶井基次郎:桜の樹の下には」

題材にするのは、好きな作品のなかでも特に、価値観に深く影響を及ぼしたもの。読んだときに得た感情や思いが見た人に伝わるよう、切り絵をデザインする。意識しているのは「文字と絵と感情が混じり合ったような作品に仕上げること」だ。

「小川未明:人魚と赤い蝋燭」
「小川未明:人魚と赤い蝋燭」

梨々さんによれば、作品作りで最も重要なのは「根性」。

制作はすべて手作業で行い、切る工程には100時間から150時間もかかる。しかし、そんな長期戦ならではの魅力がある。

「好きな作品とは言えただ読むだけであれば、10分もかからない文章を、100時間以上向き合い考えるというのは新たな発見も多く、切り絵を通してでしか辿り着けなかった考えを得られたりして、とてもたのしいです」(梨々さん)
超絶技巧の文字と絵
超絶技巧の文字と絵

想像を絶するほど繊細かつ緻密な切り絵に、ユーザーからは11万件を超えるいいね(1日昼時点)のほか

「す、すごすぎる...3度見ぐらいしました」
「正直なところ、人間業とは思えません...」
「10秒ぐらい経ってから現実なことに気づきました!!すごすぎます!」

といった声が寄せられている。

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