全部の駅にあってほしい　始発出発→終電帰還でどこまで行ける？一目でわかる「限界旅行お役立ちチャート」話題

旅先での楽しみはいろいろあるが、旅を計画する楽しみも捨てがたい。出発する時間、乗り継ぐ時間など、徹底的に調べ、綿密にスケジュールを構築する。スケジュールが美しく完成したときの歓びというのは、格別だ。実際に旅をするのとはまた違った達成感がある。

そんな事前準備に（一部の人にとって）非常に役立ちそうな図が2023年10月18日、X（ツイッター）に投稿され、話題となっている。

ユーザーの「きつねいろ」（＠kinokuni_fox）さんが投稿した図には、こんなつぶやきが添えられている。

「紀勢線始発列車に乗った場合の中部地方主要各都市への到達時間と終電に間に合う帰りの時間。完全に自分用」

三重県の「熊野市駅」（JR東海紀勢本線）から始発に乗り、終電で帰ってくる場合のタイムスケジュールを図解したもののようだ。

上半分が始発、下半分が終電。新潟駅なら、12時40分に到着し、15時41分に帰り始めることになる。自由にできる時間は、約3時間。

そういうことが、一目でわかるようになっているのだ。

時刻表を克明に調べて練り上げたらしい、デザイン的にも見事というしかない緻密な表には、3000を超える「いいね」のほか、こんな声が寄せられている。

「とても見やすいです！」
「路線図好きとしては、大好物な図です」
「凄く見やすくて慌てて終電を調べることなく見つけられますね！　終電探す時は意外に慌てているので」
「これいいですね！ 水道橋発と天王寺発で作ってみたい」
「限界旅行お役立ちチャートだ！」

鉄道好きや旅好きな人々の、興味をそそっているようだ。Jタウンネット記者は、投稿者・きつねいろさんに詳しい話を聞いた。

中部地方10県の繋がりを可視化

実は投稿者・きつねいろさんは、図の中心である熊野市在住ではない。ではなぜこんな図を作ったのか。ねらいは「中部地方の10県の繋がりを可視化すること」だった。

「名古屋を境にして中部地方の世界が一気に広がる感じを表現できたかな...と思います」（きつねいろさん）

これだけの図だ。作るにあたって困難もあったことだろう。

もっとも苦心した点を聞くと、こう答えた。

「新潟方面が飛行機なのですが、バスの乗り継ぎや搭乗手続きの時間を考慮したりして、調整が難しかったです」（「きつねいろ」さん）

なんと、手続きの時間まで考えられているとは、あっぱれである。

自分の最寄り駅でもこんな図があったら......どんなに心強いだろう。そう思ったのは、記者だけではあるまい。

始発終電タイムスケジュール作成アプリ、どなたか開発してくれないだろうか。