老舗弁当店が警鐘「ご家庭での弁当作りでガクブルな点」 真夏はもちろん、初夏も重要な「食中毒対策」
付けない・増やさない・やっつけるでバイバイキン
家庭でつくる弁当の危険ポイントの2番目は、「加熱したものを冷まさないで密閉容器に入れる」こと。
炊きたてのあたたかいご飯を、冷まさないまま容器に詰めるのは、危険だ。
続いて危険ポイントの3番目は、「素手で詰める」こと。弁当づくりのプロにとって、手袋は必須アイテム。おにぎりも素手で握ってはいけない。「日本橋弁松総本店」公式アカウントは、次のツイートも投稿している。
「食中毒菌はバリエーションがあり、手指の傷や鼻などに付着している『黄色ブドウ球菌』なんかは特に強敵です。加熱すれば菌は死にますが、産生された毒素は消えません」
そして危険ポイントの4番目は、「器具のアルコール消毒をしていない」ことだ。
「ご家庭でも食中毒菌は『付けない』『増やさない』『やっつける』でバイバイキンして下さい」(「日本橋弁松総本店」のツイートより)
これについて、ツイッターでは、こんな声もあった。
「コロナ禍で良かったと思うのはパストリーゼ(※)がメジャーになって、スーパーで普通に買えるようになった事。お弁当箱にシュッとしてる」(※ドーバー パストリーゼ77は製菓向け洋酒メーカー・ドーバーの製品。食品にも直接吹きかけることが出来るアルコール製剤)
一般家庭でも、食品用アルコール製剤を活用して、まないたや包丁、容器にシュッとかけている人も多いようだ。
弁当づくりのプロが指摘する、食中毒対策。家庭で弁当をつくる際に、参考にしてはいかがだろう。
なお、農林水産省が「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」というウェブページも公開している。そこには、弁松公式アカウントも紹介していた菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」という食中毒対策の「大原則」について、より詳しく載っている。そちらもあわせて、覗いてみてはいかがだろうか。
参考:農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html
ドーバー パストリーゼ77
一年中、過剰なまでに衛生面に注意している我々から見るとご家庭での弁当作りでガクブルな点は、
— 日本橋弁松総本店 (@benmatsu1850) May 22, 2023
⚫加熱していないものが入っている。
⚫加熱したものを冷まさないで密閉容器に入れる。
⚫素手で詰める。
⚫器具のアルコール消毒をしていない。
などがあります。
続く▶