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「子供の頃からの夢だった看護師になれたけど現実は過酷。ある日、受け持ちの患者に『渡したいものがある』と言われて見に行くと...」(富山県・30代女性)

木下

木下

2023.06.06 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(富山県・30代女性)

看護師になることが、Kさんの子供の頃からの夢だった。

しかし、実際になってみると先輩たちから心ない言葉を言われる毎日。心身ともに疲弊してしまっていたという。

キャプション:画像はイメージ
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<Pさんの体験談>

富山県内の病院で看護師として働いている私の、新人時代のことです。

子供の頃からの夢であった看護師になり、夢と希望を持って入職しました。でも、実際は常に死が身近にある緊張状態で、先輩たちとの関係もうまくいかず......。

「すみません」以外の言葉は許されず

先輩たちにはストレスのはけ口かのように扱われました。無視をされ、悪口を言われ、心ない言葉を言われ、人格を否定される毎日。「すみません」以外の言葉を発することは許されず、心身ともに疲弊していました。

そんな私と普通に話をしてくれるのは患者さんだけでした。

ある日、受け持ち患者さんと同室の患者さん達から「退院前に渡したいものがある」と言われました。

基本的に、プレゼントや金銭のやり取りは禁止ですが気持ちだけでも......と思い、見てみることに。

画像はイメージ
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そこには、布の切れ端で作られた9匹の猿が。これは、9匹の猿で「苦難が去る」という意味合いを持つ"苦難猿"だそうです。

私が抱えている「辛い」「苦しい」という思いが「どこかに飛んで行くように」と願いを込めて作ってくれた、と。それを聞いて涙が止まらなかった。

今では2児の母です。子供達の寝顔、笑顔を見るたびに「この子達の現在も未来も苦しみがなく、輝かしいものでありますように」と祈ると同時に、苦難猿のことを思い出します。

苦難猿と患者さん達のおかげで、今も仕事を続けられるのだと思います。ありがとう。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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