「梅に鶯」ならぬ、猫ちゃん! 風流すぎる「飛び込み」に最優秀賞を差し上げたい
盆栽には「飛び込み」という言葉があって...
弥生大可寒さんは13日、「三溪園皐月会」の会員として展示会のスタッフをしていた。バックヤードに控えているとき、来園者が「猫がいる!」と笑っていることに気付いたそう。
そこで様子を見に行って目撃したのが、写真の光景だった。
弥生大可寒さんによると、この日の昼頃は雨が強く降っており、気温もかなり低めだった。そのため猫は雨宿りをしていたのではないか、とのことだ。
「梅と猫という組み合わせが人里ののどかな風景を感じさせて風情があると思いました。(Twitterに投稿したらこれはバズるかもという気持ちもありましたが、まさかここまでとは......)」(弥生大可寒さん)
ところで、弥生大可寒さんは写真に「三溪園賞の席に野良猫が飛び込みで添えられてて草」というつぶやきを添えていた。これには、盆栽ならではの意味が込められているという。
「盆栽には『添配』という場景を想起させるために鉢に添える置物があり、たまたま生えてきた植物を生かして作品の一部にする『飛び込み』という言葉があります。
まさしく猫が天然かつ偶然『飛び込んで』きた『添配』になっているなと思いました」(カガンさん)
撮影後もお客さんやスタッフで「作品」を眺めて楽しみ、その間も猫は暴れることはなかったそう。猫は展示が終わる際に、弥生大可寒さんによってそっと逃がされたとのことだ。
偶然生まれた梅と猫による風情ある光景に、ツイッターでは1万3000件以上のリツイート、4万件を超える「いいね」(17日昼時点)のほか、こんな声が寄せられていた。
「猫が添えられているという表現が素敵です」
「水墨画で描いてみたい光景ですね(笑)」
「これもまた風流」