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「終点直前、通勤ラッシュの電車の床に倒れこんだ私。乗客たちが降りていくのに動かずにいると...」(大阪府・30代女性)

藤本

藤本

2023.03.31 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者Oさん(大阪府・30代女性)

Oさんが、高校時代に通学で利用していた電車は、ラッシュ時、常に満員だった。

その日、そんな混雑の中で彼女はいつものようにつり革を持って立っていたのだが......。

いつもの満員電車の中で......(画像はイメージ)
いつもの満員電車の中で......(画像はイメージ)

<Oさんの体験談>

高校時代、通学のために乗る電車は、いつも通勤ラッシュで満員でした。

その日もそんな電車に乗った私は、吊り革を持って外を眺めていたのですが......。

混雑する車内で突然...

「あと1駅で終点だな」と思っていたところ、一瞬意識が飛んだような気がして、目を開けると私は倒れていました。

正確な時間は分かりませんが、おそらく1~2分ほど意識を失っていたようです。貧血でした。

かろうじて上半身を起こしてみましたが、視界はほぼ真っ暗。ただ、私の周りを囲うように人が立っている事は、ぼんやりと分かりました。

ほどなくして駅に到着するアナウンスが流れ、ドアが開いて皆が降りて行く気配を感じたのですが、私にはまだほどんど何も見えない上にめまいまって、そのまま動かずにいました。

すると、1人の男の人が声をかけてきたのです。

乗客はみな降りて行って......(画像はイメージ)
乗客はみな降りて行って......(画像はイメージ)
「大丈夫?すぐに人を呼んでくるから待ってて」

男の人はそう言うと、私を床から起こし、座席に座らせてくれたのです。もしかしたら、寝かせてくれたのかもしれません。視界が真っ暗なのと、めまいでそれどころじゃなかったので、この辺りの記憶は曖昧です。

それからすぐに駅員さんが駆けつけてくれて、後に親も迎えに来てくれました。

皆が見て見ぬふりをして降りて行く中、私の事を助けてくれたのはその人だけでした。

年代も容姿も全くわかりませんが、あの時は本当にありがとうございました。

あれから20年以上の時が経ち、私は母親になっています。

子供にもいつかこの話をして、助けてくれたあの人のように素敵な人間になるよう、伝えていきたいと思います。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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