「駅のトイレに駆け込むと、鏡の前で派手な女子高生たちがメイク中。『恥ずかしいな』と思いつつ個室に入ったら...」(神奈川県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(神奈川県・40代女性)
気分が悪くなったKさんが駅のトイレに駆け込むと、鏡の前で派手な女子高生たちがメイクやヘアセットの真っ最中だった。
恥ずかしく思いながらも個室に入ったKさんは、その場で動けなくなってしまい......。
<Kさんの体験談>
十年以上前、東京に住んでいた頃の話です。六本木で、海外留学する友達の送別会がありました。
お酒が大好きな人たちの集まりで、会も盛り上がったので、弱い私もたくさん飲んでしまいました。
みんなとお別れして電車にのるまでは上機嫌だったのですが、電車が動き出してから、ものすごい気持ち悪さに襲われました。
私は我慢できずに途中下車して、青山一丁目駅のトイレに駆け込みました。
個室で苦しんでいたら、ドアを叩かれ...
トイレでは、イマドキの派手な女子高生が2~3人、鏡の前で化粧をしたり髪を巻いたりしていました。
「恥ずかしいな」と思いながらもトイレに入り座り込んだら、立ち上がることが出来なくなってしまいました。
そのまま少しの間苦しんでいたら、コンコンとドアを叩かれました。
「気持ち悪いんですよね?大丈夫ですか?」
鏡の前にいた女子高生たちが、声をかけてくれたのです。
「酔っぱらってしまって、トイレにかがんだら動けなくなってしまいました」
私がそう答えると、すぐに駅員さんを呼びに行ってくれました。残っていた別の女子高生はお水を買ってきてくれて、「お水飲めますか?ペットボトルを下から渡すので、よかったら飲んでください」と渡してくれました。
その後、駅員さんに救急車を呼んでもらい、そのまま病院で手当を受けることが出来ました。
急な体調不良で心細く、どうしていいかわからなかったあの時、私より一回りも若い女の子たちの優しさと対応に助けられました。
あの時は意識が朦朧としてしまっていたせいで、きちんとお礼をいえなかったことが今でも気になっています。ほんとにありがとうございました!
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