「産休前日まで毎日1時間の電車通勤。ピーク時なのにいつも座れていたのには、思いもよらない『理由』があって...」(東京都・40代女性)
なぜか空いている座席、その理由は...
いよいよ産休に入る前日、会社の非常階段で自分にガッツポーズをして帰った私は、いつもの車両でいつもの座席に座ろうとして気づきました。
それまでは自分のことであまりに精一杯で、ぼんやりとしか意識していなかったけど、いつも同じ人が席を譲ってくれていたのです。
初老の男性で、私が乗った駅の、一駅先で降りる方でした。
それに気づいた瞬間、これまでの日々が急にフラッシュバックして、「もしかしたら席を取っておいてくださったのかも」と、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
どうしてもっと早く気づけなかったんだろう。明日から急に乗車しなくなったら心配をかけてしまうかもしれない。
そう思った私は、勇気を振り絞って「明日から産休に入リます。今までありがとうございました!」と声をかけました。
するとその方は、「いいんだよ、元気な赤ちゃんをね」とにっこり微笑んでくださいました。
知らず知らずの間に積もっていた辛さや苦しさが、ふと緩んだ体験でした。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko[@]j-town.net、[@]を@に変えてお送りください)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)