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旅先いい話

「初めて一人で新幹線に乗り、東京へ。乗り換えが不安すぎて、隣で勉強していた女性に声をかけると...」(宮城県・30代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.02.23 11:00
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旅先や出張先――思いがけない場所で遭遇した人が、ずっと忘れられない。そんな経験をしたことがある人、いるかもしれない。

宮城県在住のJタウンネット読者・Aさん(30代女性)がメールに綴ったのは、新幹線に乗ったときに出会った女性との思い出だ。

初めて1人で乗った新幹線で東京駅へ(画像はイメージです)
初めて1人で乗った新幹線で東京駅へ(画像はイメージです)

Aさんは、遠距離恋愛をしていた当時の交際相手に会うため、1人で新幹線に乗車。

それだけでもドキドキなのに、その先には「初めての東京駅で乗り換え」という難関まで待ち構えていた。

不安に駆られた彼女は、思い切って隣の席で勉強していた若い女性に声をかけることに。

するとその人は思いがけない言葉をAさんにくれたという。

「弁護士になる夢を諦められない」

今から約20年前の話です。遠距離恋愛でお付き合いしていた人に会いに行くため、初めて1人で新幹線に乗りました。

新幹線が向かうのは、初めて訪れる東京駅。しかもその後も乗り換えが必要なのに、わたしはどうすればいいのか、全く分かっていませんでした。

勉強中の女性に話しかけた(画像はイメージです)
勉強中の女性に話しかけた(画像はイメージです)

隣の席には20代後半くらいの女性が座っていて、何かの勉強をしていました。

私は不安のあまり、恐る恐る彼女に声をかけ、目的の駅への行き方を尋ねることに。

すると彼女は笑顔でこう言ってくださったのです。

「私も同じ方向だから一緒に行こう」

その後、彼女との会話ははずみ、「仕事をしているけど、やっぱり弁護士になる夢を諦められず司法試験を受けるんだ」と目をキラキラさせて語ってくれたのを覚えています。

「やりたいことは挑戦するといい」

隣の女性に夢をあきらめた話をすると......(画像はイメージです)
隣の女性に夢をあきらめた話をすると......(画像はイメージです)

私も夢があったけど諦めてしまい今の仕事をしていると、彼女に話しました。すると、

「何歳になっても夢はあきらめないで、やりたいことは挑戦するといいよ」

言ってくれたんです。

彼女とは1つ隣の駅で別れることになりましたが、その後の乗り換えについても親切に教えてくれて、その後も電車で親切なおば様たちに声をかけてもらい、不安だった移動はあっという間に終わりました。

それから20年経ちました。私にも新たな夢ができて、資格を取り、今はやりたかった職業に就けています。

あのとき、自分の夢を語っていた彼女のキラキラした姿は、忘れられません。

私はその後結婚し、生まれた子供にもこの話をして「夢をあきらめないことだよ」と教えています。

今でも忘れられない人はいますか?

読者の皆さんには「忘れられない人」がいるだろうか。

また会えるかどうかわからないけど、忘れられない――そんな人との思い出をJタウンネット編集部に聞かせてほしい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、その人に出会った時期・場所、具体的なエピソード(どんな関係性だったか、どんなやりとりをしたかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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