「駅から出た途端、新卒だった私の目の前は真っ暗に。フラフラになって歩いていると、1人の大学生が...」(東京都・年齢不明男性)
「上着を脱いで」
「大丈夫ですか?」
話しかけてきたのは、背の高いがっしりとした体格の男性でした。彼はフラフラの私を見て
「少し暑くなってきましたから、熱中症かも知れません」
と言って、「上着を脱いで」「ネクタイを外して」アドバイスしてくれたうえ、私に肩を貸してくれて日陰まで連れて行ってくれたんです。
男性はさらに、近くの自動販売機でスポーツドリンクまで買って来てくれました。その上、
「お金は要りません。少しここで休んでから帰ってください」
と一言残し、颯爽と去って行ったのです。去り行く彼のTシャツの背中には、体育大学の学生と分かるプリントがされていました。
あの時、名前だけでも聞いておけば良かったのですが、ボーっとした頭ではそこまで考えが至らず、しっかりとしたお礼も言えずじまいでした。
あの時の優しさを今でも覚えています。本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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