スカイツリーの輝きは、群馬からも見えるんです 「関東平野の平らさ」を痛感する写真に反響
放送中の連続ドラマ「日本沈没―希望のひと―」(TBS系)をご覧になっている読者も多いだろう。
実は筆者は最初、「そんな荒唐無稽な?」と思っていたが、小栗旬や香川照之といった個性的な俳優たちの熱演もあって、徐々にストーリーに引き込まれつつある。
その中で「関東沈没」なんて単語も出てくるのだが、ところで関東って、どんな地形だった......?
2021年10月23日、次のような写真が投稿され、いま話題となっている。
添えられた呟きによると、この写真は群馬県のほぼ中央に位置する赤城山から撮影したもの。
ところどころ暗い部分もありながら、地平線まで光が続いている。最も明るいのは、一番奥側だ。
「関東平野って、ガチ真っ平ら。ずっと光が絨毯のように続いてるチート地形だ!!!」
とコメントする投稿者。
そう、これは山から東京方面を見下ろした風景。関東地方の中央には、日本最大の平野「関東平野」が広がっている。
間に視界を遮る山がないので、東京の夜景を見通すことができるのだ。
ひときわ明るい部分の左側にたつ、他より高い光は「東京スカイツリー」。
そして、右側の赤い光が集合する中でオレンジ色に光っているのは「東京タワー」らしい。
提灯鮟鱇(@tyoutin_ankou_)さんが投稿したツイートには、1万4000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中(10月26日現在)。ツイッターには、こんな声が寄せられている。
「東京タワーも見えてますね」
「すごくキレイですね」
「100万ドルの夜景」
「写真の右上が赤い灯りばかりなのは高層ビルやマンションがいっぱいなんだな」
「地図で見たらめっちゃ遠くてビビった」
これほど素晴らしい光景を撮影したのは、赤城山のどの辺りだろう?
Jタウンネット記者は、投稿者「提灯鮟鱇」さんに取材した。
東京まで光の絨毯が続いている
Jタウンネット記者の取材に応じた、投稿者「提灯鮟鱇」さんによると、写真を撮影したのは23日の23時12分。提灯鮟鱇さんは、天気のいい日に天気のいい場所に訪れるようにしていて、この日初めて赤城山に訪れたという。
「場所は鳥居峠です。鳥居峠の駐車場から徒歩30秒くらいです。」(「提灯鮟鱇」さん)
群馬県前橋市にある鳥居峠からは、地平線上の東京スカイツリー、羽田空港に着陸する飛行機の灯りなどが見えるそうだ。
この日は関東全域が快晴の予報だったが、「ここまで見えるとは自分でも驚きました」とのこと。
「はじめは広角レンズで撮影しており、拡大して写真を確認したときに、スカイツリーが見えることに気づきました。慌てて望遠レンズを車に取りに行って、望遠で除いて、感動しました!」
「東京まで光が続いている平野、目立つスカイツリー、東京タワー周辺の高層ビルの赤い光が密集してる様子など、自分が撮りたかった、思い描いてた関東平野の写真が撮れた気がします」(「提灯鮟鱇」さん)
「じっくり見てみると、発見があるものですね!」と、投稿者「提灯鮟鱇」さんはしみじみ語っている。
これを機に、「いろんな場所からスカイツリーを探してみたいです!」とのことだ。
関東平野は実に広い。絶景ポイントは他にもあるはずだ。
さまざまな場所から、関東平野の素晴らしい光の絨毯を、この目に焼き付けておきたいものだ、沈没する前に(まったく、テレビドラマに影響されすぎ......!)。