野生動物からトウモロコシを守るため、蚊取り線香を「魔改造」 着火すると次々と...
トウモロコシ畑を守るため、蚊取り線香を「魔改造」した――。
そのインパクト溢れる姿が、ツイッターで注目を集めている。
蚊取り線香に、赤い筒が何個もぶら下がっている。
これはツイッターユーザーのどぶろくさんが2021年8月2日に投稿した1枚の写真だ。
なんでも、畑のとうもろこしが野生動物に狙われているため、「時限式爆竹」を制作したのだという。
先端から中央まで......。赤い筒の正体は、爆竹。蚊取り線香がゆっくりと燃焼していくにつれ、ぶらさがった爆竹が次々にバチバチするわけだ。
その斬新な発想に、ツイッターには、
「これは天才」
「何と恐ろしい兵器(汗)」
「絵面の破壊力がスゴイw」
といった反応が寄せられている。
はたして、その効果とは――。
Jタウンネット記者は4日、投稿者のどぶろくさんに詳しい話を聞いてみた。
作って2日、新たな被害は...
どぶろくさんは、蚊取り線香に火を着け、その様子を2日夜から「実況」している。
「やべー 点火するのすげー怖いwww」
「うほ! 今『パンッ!』って聞こえたから、多分稼働上手く行ってるっぽいwww」
「また聞こえた(゜∀゜)!! ※ 気になって寝れない」
「結果、蚊取り線香は燃え尽きてたけど、爆竹の不発もまあまああった(落ちちゃったのと、接着剤で燃焼しきれてないっぽい?) 他にもやってる人居るみたいなので、参考に改良してみよう」
どうやら、まだまだ改良の余地がある様子。そこで、どぶろくさんは3日、改良版「害獣避け時限式蚊取り線香Ver.2」をリリース。蚊取り線香に鉄工ドリルで穴を開け、爆竹の導線を接着剤で固定した。
どぶろくさんによれば、最初に作ったほうは瞬間接着剤で爆竹を接着していたため「燃焼不良を起こしたり、爆発の衝撃で落ちたりした」。
改良版では蚊取り線香に導火線サイズの穴を開けることで「燃焼成功率」の向上と「着火後に花火が下に落ちるため、その衝撃の分散」を期待したそうだ。
どぶろくさんは福島県在住の40代男性。会社員兼農家だという。
「時限式爆竹」を作ったのは、ハクビシンやアナグマといった野生動物に、家庭菜園のとうもろこしを荒らされ、食べられてしまったことが悔しかったからだ。
時限式爆竹の効果は、「まだ2日目なのでわかりませんが、2夜続けて新たな被害はありませんでした」(4日時点)とのことで、「(とうもろこしを自分で)食べられるようになるまで続けてみたいと思います」と意気込む。
自身の投稿が注目を集めたことについては、「こんなにも皆さんに楽しんで貰える事になるとは思いませんでした」と驚きつつ、「とはいえ、私のつぶやきがきっかけでいたずらに使用したり、火事などにならない様にお願いしたいです」と訴えた。