「反りがマトリックス」「イナバウワーの白兎」 木でつくられた「餅つきウサギ」がアクロバティックかわいい
月の表面の影が「ウサギが餅つきをしている姿」に見えるというのは、よく聞く話だ。
今回、まさにそんな餅つきをするウサギを再現した木工作品が、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。
臼から伸びる白いお餅を、つぶらな瞳をした白いウサギが両手に持った杵でついている。全てが木で出来ているとは思えないほど柔らかそうだ。
そして注目すべきは、そのお餅の長さとウサギの体勢。弧を描いて伸びるお餅はかなりの長さで、それをつくウサギは、背中が地面につかんばかり。なかなかにアクロバティックだ。
こちらの作品に対し、ツイッター上では、
「めっちゃ可愛いです!踏ん張ってる脚が愛おしい」
「反りがマトリックス」
「イナバウアーの白兎」
「木工でこんな表現できるなんて驚きです。こんなのほしいです」
といった声が寄せられている。
話題になっているのは、北海道・遠軽町の動物寄木細工専門店「ハナノ工場」のツイッターアカウント(@hanano48385306)が2021年6月17日に投稿した写真。Jタウンネット記者は22日、工場長の三浦毅(52)さんに話を聞いた。
「餅が細いので折れないように気を付けて作りました」
「ハナノ工場」のウェブサイトによると、ここでは、「寄木細工は、もっともっと楽しい物。身近なもの。」をコンセプトに、動物の寄木細工を制作している。使用するのは、天然木のみで、着色も一切行わない。
注目を集めた「餅つきをするウサギ」も作品の一つで、写真は工房で撮影したものだという。
今回、作品を制作するに至った理由として、三浦さんは、
「なんとなく、伸びたら楽しいかなと(笑)」
と答えた。たしかに普通に餅つきをするウサギよりも、これでもかというくらいお餅が伸びている今作の方が、見ているだけで楽しくなってくる。
ちなみに、素材はシナの木を使っており、それをベルトサンダー(木材や金属の表面を電動で研磨する機械)で削って作っているそう。制作に際しては、「餅が細いので折れないように気を付けて作りました」とのことだ。
「(完成品は)自分でも可愛いし、楽しいと思います」(三浦さん)
ツイッターでの反響について、三浦さんは、
「ただただ、びっくりです! ビビりまくりです! でも感謝感激です!」
とコメントしている。注目されたことをきっかけに、注文も相次いでいるようだ。
「ハナノ工場」の作品はウェブサイトやSNSアカウントから見ることができる。
ウサギのほかにも、いろんな種類の動物たちが可愛らしい木工品になっているので、癒されたい人はチェックしてみては。