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まるで「森に浮かぶラピュタ」 木々の中に飲み込まれていく廃校が美しく切ない

福田 週人

福田 週人

2021.04.15 06:00
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すでに人の手から離れた場所

話題になっているのは、フォトグラファーのキョン(@kyon_K4)さんが2021年4月10日に投稿した写真。Jタウンネット記者は12日、投稿主のキョンさんに取材した。

投稿した4枚の写真のうち、上空からの2枚は20年10月、現場のそばからの2枚は013年10月に撮ったもの。場所は北海道の美唄市にある、美唄市立沼東小学校の校舎の一部の廃墟とのことだ。美唄市郷土資料館のサイト上で公開されている資料によると、同小学校は1974年に閉校している。

話題になった写真を撮影した経緯について、キョンさんは、

「存在は昔から知っていたのでこの森に還る学校に惹かれ、2013年に北海道に一人旅をしたときにどうしてもこの目で見たくなり、現地に向かい撮影しました。
のちにドローンを手に入れ、森に還る姿を空から撮影するために7年ぶりに再訪しました」

と説明。

2013年に撮影したもの。雰囲気がある
2013年に撮影したもの。雰囲気がある

こちらの廃墟を見た時の感想を、改めてキョンさんに訊いてみると、

「人が作った建物が植物などに飲み込まれていく様が、人の力が自然の力にはかなわないのだということを目の当たりにでき、円形であるという建築的な魅力も含めて、この目で見られて本当によかったです」

と述べた。

2013年に撮影したもの。最初から森とともに在ったかのよう
2013年に撮影したもの。最初から森とともに在ったかのよう

たしかに、壁を覆うコケや外周を囲っている水たまりなどを見ると、ここはすでに人工の領域ではないのだと実感させられるようだ。

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