「1玉でも3玉でもキャベツ100円」 価格設定が雑すぎる直売所が話題→こんなに安くて大丈夫?運営会社に聞いた
200袋以上売れた「キャベツ大袋」
直売所の店長である根岸健太さんを通して、社長の久保治さんに話を聞いたところ、久保グループGUMMAは農園で高原野菜を中心に生産し、北軽井沢の直売所などで販売している。
直売所から10分ほどの場所に農園があるため、仲介を挟まず、安価で新鮮な野菜を販売できるのだそうだ。
その新鮮さというのは、まさに「とれたて」の状態。足りなくなれば畑で収穫してきて、売り場に並べている。
その安くて新鮮な野菜が、さらにお得になるのが、「大安売り」の日だ。
17年11月、直売所の利用客に日ごろの感謝を伝えるために「感謝祭」を行って以来、これまで30回ほどの大売り出しを行っている。20年は、夏季以外は1か月に2回ほどのペースで大売り出しを開催している。その安さから地元ではよく知られた店で、12月12~14日に行われた今年16回目の「大売り出し」にも多くの地元住民が訪れた。キャベツなど重たい商品が多いので、やはり車で来る人が多く、駐車場がいっぱいになったそう。
ツイッターで注目を集めたキャベツの大袋は、45リットルのポリ袋に15~16玉のキャベツを詰めたもの。
直売所の根岸店長によると、12~14日の大売り出しでは数えきれないくらいのキャベツを袋に詰め、訪れた人たちにも大好評だったという。200~300袋、あるいはそれ以上が売れたという。
大売り出しでは大袋だけでなく、単品のキャベツも販売されていた。
1玉でも2玉でも3玉でも100円。こちらもめちゃくちゃな価格設定だ。
4~6玉買うと200円、7~9玉なら300円...となるらしい。15玉買うと500円なので、大袋の値段と同じくらいになる。
他にも小松菜、かき菜、大根、長ネギ...など、久保グループGUMMAの農園で作られた野菜がかなりお得に販売されていた。
ちなみに、大売り出し以外の日は、キャベツはいつでも同じ価格だという。これは歴代社長のこだわりで、30~40年前から変わらないのだそう。
「野菜って、相場がすごく高い時もあるじゃないですか。キャベツ1玉200円とか300円とか。
うちでは社長のこだわりで、ずっと昔から1玉100円。これは変えずにずっとやってきたそうです。
まあ、もしかしたら相場が100円より安いときもあるかもしれないんですが、それでもうちでは100円で売っています。
大袋も、夏場は大売り出しでなくても結構頻繁に、1袋500円で販売しています」
野菜は年によって価格の変動が大きい。スーパーで値札を見て一喜一憂したことがある人もいるだろう。
でも、この直売所にくれば、いつだってキャベツは1玉100円。
野菜が高い時にはうれしくてたまらない、安心感が抜群の直売所だ。