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クオリティ高すぎ...! 「名代 富士そば」のカップ麺が完全にお店の味だった

オサーン

オサーン

2020.11.22 11:00
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界
第四十三回 ヤマダイ「名代富士そば 紅生姜天そば」 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第四十三回目となる今回は、東京を中心に首都圏で店舗を展開する立ち食いそば店、「名代富士そば」の味を再現したカップそばをご紹介します。

ヤマダイ「名代富士そば 紅生姜天そば」
ヤマダイ「名代富士そば 紅生姜天そば」

「名代富士そば」知っていますか

「名代富士そば」は、東京23区を中心に1都3県に約120店舗を展開する立ち食いそば店です。東京の主要駅ではお店の看板を必ず見かけるレベルで大量に店舗展開している反面、海外店舗を除くと首都圏以外にお店がなく、関東とそれ以外では知名度に大きな差があります。

今どき310円で食べることができる「かけそば」や「もりそば」を中心に、カレーやカツ丼に至るまで多くのメニューがあります。

メニューは店舗によって大きな違いがあり、今回再現されている「紅生姜天そば」も店舗によってあったりなかったりしますが、常連さんを中心によく知られる人気メニューのひとつです。

内容物を確認

別添袋は真っ赤な天ぷらなど3つ
別添袋は真っ赤な天ぷらなど3つ

フタを開けると、3つの袋が入っています。中でも紅生姜天の真っ赤な袋が目立っています。天ぷらの他にもわかめやねぎが入ったかやくの袋も入っていて、具は充実していそうです。

THE関東風の濃い醤油味

「名代富士そば 紅生姜天そば」完成!
「名代富士そば 紅生姜天そば」完成!

透き通ったつゆに浸ったそばに、紅生姜やわかめなどが浮いています。濃い醤油の香りが立ち上っており、カップ麺ではありますが立ち食いそばの雰囲気がきちんと出ています。

かつお節や昆布を効かせた濃口醤油のつゆです。濃口醤油ならではの強い香りと塩気で、ガツンとくる醤油味とかつおだしが大きな特徴となっています。

いかにもTHE関東風のつゆで、東日本の立ち食いそばや駅そばの最大公約数のような味と香り。東日本の人にとっては郷愁を覚える味ですが、西日本の人が食べるとあまりに醤油が強くてビックリしてしまうかもしれません。

透き通った濃い醤油の色
透き通った濃い醤油の色

濃い醤油味に、唐辛子の辛味でアクセントを加えていますが、卓上の一味瓶を強く振りすぎてドバッと出てしまったくらいの、ちょっと強めの辛さです。この辛さが醤油味にさらにキレを加えており、尖った味のつゆに仕上げていました。

唐辛子の強さ以外はお店の味を忠実に再現しており、こういうのが「完コピ」というのではないでしょうか。あまりに完コピすぎて、店内BGMで流れている演歌が聞こえてきそうなレベルです。

つゆは全部飲まない
つゆは全部飲まない

醤油が濃い味のつゆなので、食塩相当量は7.9グラムと高めですが、うち5.4グラムがつゆに入っていて、塩分摂取量を控えるためにスープを飲む量を減らすことが推奨されています。

メーカーからすれば、渾身のデキのつゆなので全部飲んで欲しいという思いもあるでしょうが、こんなことを書くなんていかにもヤマダイらしい誠実さだと思います。

カップそばでは珍しいノンフライ麺

コシの強いノンフライ麺
コシの強いノンフライ麺

カップそばの定番商品と言えば「日清のどん兵衛」や「緑のたぬき」が有名ですが、いずれも油揚げ麺が使われているのに対し、今回はカップ麺では珍しいノンフライ麺のおそばが使用されています。

どん兵衛や緑のたぬきの油揚げ麺もおいしいのですが、ノンフライ麺を使用することで、そばの風味がストレートに感じられ、濃いつゆに負けないコシの強さもあり、ノンフライ麺ならではの本格感を楽しむことができます。

圧巻の紅生姜天

特大の紅生姜天ぷら
特大の紅生姜天ぷら

カップを占拠してしまう面積の、後のせ紅生姜天ぷらが入っています。大きさはもちろんのこと、ずっしりした重さ、そして真っ赤な色もインパクト大です。

食べ物に相応しい例えではないかもしれませんが、見ようによってはラフレシアのようなグロテスクさに映らなくもありません。

紅生姜の風味がかなり強いですが、濃い醤油味のつゆと合わせることで、紅生姜が主張しすぎないくらいにバランスが取れています。天ぷらの密度がかなり高いので、つゆに浸してもサクサク感が残り、軽さと重量感を両立させていました。

わかめとねぎも入っている
わかめとねぎも入っている

他にはわかめとねぎが入っており、特にわかめは脇役とは思えないレベル。わかめはお店のそばにも入っていますが、塩分を吸着して体外に出す効果があるとされるので、今回のような濃いつゆとは抜群の相性でしょう。

年越しそばの大本命

これから年末の年越しそば商戦に向け、各社から多くのカップそばが発売されます。毎年定番の人気商品も多いですが、本格的な味、そしてインパクトを兼ね備えた富士そばのカップそばは、年越しそばの大本命になってもおかしくありません。

ヤマダイの商品はコンビニでは売っていないので、入手の難しさが難点。スーパーやドラッグストア等を根気良く探すか、通販で購入する必要があります。ヤマダイ公式通販では、2020年11月17日現在、購入可能数に制限がかかっており、人気の高さが窺えます。

富士そばファン、立ち食いそばファンなら間違いなく満足できるので、強くおすすめしたい一杯です。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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