「すごい人がいた痕跡がある」 鴨川で発見された石ころオブジェが話題に→なぜ積もうと...?作者に聞いた
2020.11.19 17:00
石を積んだ作者に話を聞いた
このように石や岩を積み上げることを、ロックバランシングという。話題となった鴨川の作品は、「ロックバランシング・アーティスト」の池西大輔さんが作ったもの。
Jタウンネットは11月18日、この石のアートについて池西さんに話を聞いた。
まず、池西さんが鴨川デルタで作品を制作したのは15日の午後のこと。
話題のツイートの投稿者が通りすがりにこの作品を見かけたのは、16日の昼頃とのことで、投稿された写真はその間に一部が壊れてしまっているらしい。
完成形はこちら。
よりいっそう石のバランスがすごいことになっている......。
普段は整体師をしているという池西さんは、定休日の日曜日に毎週この鴨川デルタで石を積んでいるそう。どうして、池西さんは石を積むのだろうか。
その理由を聞くと
「うーん、そこに石があるから?笑 冗談です笑
まぁ、石を積むのが好きっていうこともありますが、たくさんの方の心を動かしたいっていう気持ちもあります。
子供たち(大人もですねw)はゲームやYouTubeも楽しいかもしれないが、自然の中にもお金をかけずにこんな楽しいことがあるやでっていうのを感じとってもらえたら嬉しいです」
とコメントする。
今回の作品を作るのに、かかった時間は「正確には計っていないがだいたい10~15分ぐらい」とのこと。また、使用したのは、全て鴨川にあった石だそう。
「石を積むよりも、使う石を探す方が時間がかかります。石を探すところからロックバランシングは始まっているので、その時点でもうドキドキ&ワクワクしています」
とくに難しそうに見えるアーチ状の部分の作り方を聞くと
「口で説明するのは難しいのですが、まず画面左の石を左方向に押し付けます。
そして、次の石を同様にグッと押さえ付けながら重ねていきます。
それの繰り返しです」
と説明する。接着剤などは一切使っていないとのことなので、押し付けるだけで石のバランスを保っていることになる。なんとも不思議だ。
作品がツイッターで話題となったことへの感想を聞くと
「私は石を積んで4年半が経ちました。 最初は石にしかフォーカスできなかったのですが、段々と技術が向上していくにつれて、心の視野も広がってきて、自然から大切なことを学ぶようになってきました。
今では有難いことにロックバランシングでもお仕事を頂戴するようになりました。
これからもいろんな方とドキドキ&ワクワクを共有できたらいいなぁと思っています」
とした。