「ヤバい」も「マジ」も江戸時代からあった言葉らしい
[ちちんぷいぷい-毎日放送]2020年9月23日放送の「へえ~のコトノハ」のコーナーで、若者言葉についてのコトノハを紹介していました。
例えば、「ヤバい」。江戸時代の「東海道中膝栗毛」(十返舎一九)に「やばなこと」という表現があるそうで、これが「ヤバい」の元になっているとのこと。
番組ではこのようにいろいろな若者言葉について検証していました。
意外と古い「若者言葉」
「ヤバい」に近い意味で使われる「マジ卍」は、感情の高ぶりや物事の程度を示す言葉です。
この「マジ」はもともと「まじまじ」(=まじまじとものを見る)からきています。
そして、この「まじまじ」の語源は「まじめ(真面目)」の「め」が省略されたものです。
「マジ」は意外と古い言葉で、江戸時代後期の歌舞伎のセリフにも「まじな心を知りながら...」と、現在と同じ意味で使われていたそう。
「ムカつく」はもともとは「胸やけがする、胃がむかむかする」という意味ですが、「むかむか」という言葉は平安時代からあり、転じて「腹が立つ」という意味で江戸時代から使われ始めました。
「モテモテ」「モテる」は、室町時代の「もつる」=「保つ・現状維持する」という言葉が「もてる」に変化するとともに、「もてはやす...ちやほやする」という意味を含むように。
江戸時代も今と同じように「異性から人気がある」という意味で使われていました。
「目上の人に使うのはいかがなものか...」という若者言葉ですが、番組では「『マジでムカつく』は使っていいということですね!?」と締めていました。それにしてもくれぐれもTPOには気をつけたいですね。
(ライター:まみ)