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「こんな沢山あるんだね」「集めたくなった」 旅先でゲットした交通系ICカードで作った日本地図に反響

井上 慧果

井上 慧果

2020.09.28 20:28
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電車やバスに乗るときに利用する交通系ICカード。

JR東日本の「Suica」やJR西日本の「ICOCA」、名古屋交通開発機構の「manaca」、福岡市交通局の「はやかけん」......。全国各地で様々な名前で、いろんなデザインのカードが発行されている。

そんな交通系ICカードで作られた日本列島がツイッターで話題となっている。

それがこちらだ。

カードが日本列島に(画像はもりっつ@moritz6011さん提供)
カードが日本列島に(画像はもりっつ@moritz6011さん提供)

これはツイッターユーザーのもりっつ(@moritz6011)さんが2020年9月24日に

「旅行先で交通系ICカードを集めるのがここ数年の楽しみだったんですが、気がついたら例のICカード列島を形成できるようになってた」

と、投稿した写真。

JR北海道の「Kitaca」から沖縄都市モノレールなどで使用できる「OKICA」まで全国各地のICカード計34枚が、日本列島の形に並べられている。中には絵柄の違うSuicaやICOCAも混ざっているようだ。

今回、もりっつさんが並べているICカードは、全部で34枚。

北海道の位置には、

JR北海道「Kitaca(キタカ)」(全国で相互利用可能)
札幌総合情報センター「SAPICA (サピカ)」(札幌の地下鉄・バスのみ利用可能)
函館市企業局交通部・函館バス「いかすnimoca (いかすニモカ)」(函館市電、函館バスで利用可能)

の3枚が。その下には、

仙台市交通局「icsca (イクスカ)」(仙台市内のバスや地下鉄で利用可能)
株式会社パスモ「PASUMO(パスモ)」(全国で相互利用可能)
JR東日本「Suica(スイカ)」(全国で相互利用可能)

が並ぶ。

一般的なSuicaの他にも、訪日外国人旅行者向けでデポジット料がかからず28日間使用できる「WelcomeSuica」、りんかい線(東京臨海高速鉄道)が発行している「りんかいSuica」、東京モノレールが発行している「モノレールSuica」もそれぞれ独自のデザインのものが並んでいる。

なお、関東の位置には、JR東海道・山陽新幹線新幹線乗車専用ICカード「EX予約専用ICカード」のエクスプレスカード会員用とプラスEX会員用といった利用方法が限定的なカードもある。

続いて、中部地方には、

エムアイシー・名古屋交通開発機構の「manaca (マナカ)」(名古屋市内のバス、地下鉄、県内の私鉄や名鉄海上観光船などで利用可能、全国で相互利用可能)
JR東海「TOICA(トイカ)」(全国で相互利用可能)
三重交通「emica(エミカ)」(三重交通、三交伊勢志摩交通・三重急行自動車・八風バスの一般路線全線)
富山地方鉄道「ecomyca(えこまいか)」(富山地方鉄道や富山地鉄北斗バス全線で利用可能)

また、19年10月31日に発行を終了した富山ライトレール「passca (パスカ)」も並んでいる。

本州の中で、一番枚数が多いのはJR西日本「ICOCA(イコカ)」(全国で相互利用可能)だ。

スタンダードなデザインのほか、クレジットカードと紐づけられる「SMART ICOCA」、近鉄グループのKIPSカードと1枚になった「KIPS ICOCAカード」、また、あいの風とやま鉄道、京都市交通局、IRいしかわ鉄道、阪神電気鉄道のオリジナルデザインも並んでいる。

本州の端にあるのは、広島県内中心に広島地域の電車やバスで利用可能な「PASPY(パスピー)」だ。

広島電鉄や広島交通をはじめ県内の7つの事業者が発行しており、シンボルカラーに沿った7種類のデザインがある。

四国の位置には、JR四国オリジナルデザインのICOCAと、

伊予鉄道「ICい~カード」(松山市内の伊予鉄グループのバスや電車で利用可能)
高松琴平電鉄「IruCa(イルカ)」(高松琴平電鉄の電車やバスで利用可能)

の3枚。九州・沖縄には、

JR九州「SUGOCA (スゴカ)」(JR九州エリアを中心に全国相互利用可能)
北九州モノレール(北九州高速鉄道)「mono SUGOCA」
ニモカ「nimoca(ニモカ)」(西鉄バスおよび西鉄グループバス全路線をはじめ福岡県内のバス、鉄道、相互利用も可能)
熊本市交通局「でんでんnimoca」
福岡市交通局「はやかけん」(福岡市内の電車やバスを中心に全国で相互利用可能)
全日本空輸株(ANA)と提携した「ANA はやかけん」

沖縄ICカード「OKICA(オキカ)」(沖縄都市モノレール、定期観光バスとリムジンバスを除く沖縄本島内の路線バスで利用可能)

が並んでいる。

これらのカードで作った地図に、ツイッターでは

「この趣味良いですね」
「なんて素敵な楽しみなんだ」
「やばい、めっちゃ集めたくなった...」
「私7個しか知らなかった 全国にはこんな沢山あるんだね」

といった反応や、今回の画像にはないご当地の交通系ICカードを布教するコメントなどが寄せられている。

「『ご当地お土産』という認識で集めています」

Jタウンネットは25日、投稿者のもりっつさんに詳細を聞いた。

もりっつさんは大阪府在住の20代男性。ICカードを集め始めたのは2年ほど前からだそう。

「デポジット代500円を払えばゲットできる『ご当地お土産』という認識で集めています」

と、収集の理由を話す。

全部で30枚以上あるカードは、購入後どうしているのだろうか。

「相互利用可能な交通系ICカードは、旅行終わってからも地元で残高がある限り使用しています。ただ、その地域でしか使えないICカードは、可能な限り現地で使い切るようにしています......笑」(もりっつさん)

SuicaやPASMOのように広範囲で使えるものもあるが、ごく限られた地域でしか使えないカードも多くある。

リプライで寄せられたものだけでも、交通系ICカードは全国各地にまだまだ種類があるようだが、もりっつさんが今欲しい交通系カードは何なのだろう。聞いてみると

「まだ持っていない交通系ICカードはたくさんあるのですが、そのなかでも『日本一残念』とも称される福井のICOUSAカードはいつかゲットしたいなと思っています」

とのこと。

「ICOUSA」とは、「まちづくり福井」が発行するICカード。Jタウンネットが19年2月に同社の社長を取材した時点では、市内4ルートを走るコミュニティバス「すまいる」の運賃(100円)にのみ使用できる、としていた。(「日本一残念な交通系ICカード「ICOUSA」 どうしてこうなった?社長を直撃すると...」

今回、交通系ICカードを日本列島の形に並べて投稿した経緯について、もりっつさんは

「数年前に他の人がやられているのを思い出して、真似して日本列島を模して並べたのですが、まさかここまで大きな反響になるとは思ってもいませんでした......苦笑」

と答えた。またツイッター上で話題となったことの感想を聞くと

「現在、JR各社などが地域交通用の交通系ICカードの導入を検討しており、来年春には宇都宮で『totra』という新しいSuica地域カードが登場します。今後も様々な種類の交通系ICカードが誕生していくと思いますので、これを機会に興味を持って頂ける方が増えたら嬉しい限りです」

とのことだった。

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