思わず二度見してしまいそう 心が汚れた大人には「卑猥」に見えるオブジェが話題に
突然だが、みなさんに見ていただきたいアートオブジェがある。
白い人型(?)の像が2体見えるだろう。
片方は腕を地面につき踏ん張っているようだ。もう一方は、両足を持って支えている。まるで手押し車のような体形である。
この写真を撮影したツイッターユーザーのハードボイルドエンジニアさんは、2020年6月21日、
「一瞬卑猥なオブジェに見えたけど、自分の心が汚れてるだけだった」
と呟いた。撮影場所は源森橋(東京・墨田区)である。
いったい、何が「卑猥」に見えたのだろうか。23日、Jタウンネットが投稿者に聞くと、
「正直、エロい事をしている時の体勢を連想するな...という印象でした(笑)」
と答えた。
持ち上げられた両足と、それを支える手と下半身が融合しているためだろう。あるいは、背中にある大きなくぼみによって、お腹と太もものラインが強調されているためだろうか。
「私も同じこと思っていました」
みなさんは、何を感じただろうか。このオブジェを見た人達からは、ツイッターに
「未遂である」
「いつも浅草から押上まで徒歩で向かっている時に見かけて私も同じこと思っていました」
といった反応が寄せられている。
ところで、このオブジェはそもそも何を表現した作品なのだろうか。
24日、Jタウンネットが墨田区の産業観光部観光課に問い合わせると「(設置に携わった)担当者が変わってしまって、公式サイト以上のことは言えない」とのことだった。
そこで、像が設置されている墨田区の公式サイトを見ると、こちらは「ササエル」という作品だそう。サイトの解説には、
「人と人が支えあう。テーマの『ささえる』を素直に造形したアートベンチ。そのくぼみに腰を下ろすと、三人の人間が絶妙なバランスで支えあう。思わず笑みがこぼれるユーモアあふれる作品」
とある。
なんとベンチだったのである。2010年から12年にかけて、東京藝術大学と台東区、墨田区が連携し、実施した「GTS(藝第・台東・墨田)観光アートプロジェクト」の一環として、設置されたアートベンチだという。
決して「卑猥」なモノではないようだ。とはいえ、そう見えてしまうのも頷けてしまう...。