客から渡されたマイバッグ、開けたらGが何匹も... 「せめて洗って」レジ店員のお願いに反響
2020年7月1日から、全国の小売店でプラスチック製レジ袋の有料化が義務づけられる。
経産省がウェブ上で公開している資料によると、その狙いは「マイバック持参等の消費者のライフスタイルの変革を促し、(プラスチック製買い物袋の)過剰な使用を抑制すること。
しかし、マイバッグにはある問題が潜んでいるらしい。店員サイドから語られたこんな体験談がツイッターで話題になっている。
こちらは、接客あるあるを漫画「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」(宝島社)の著書で、自身も小売店の店員でもある狸谷さんによる2020年6月25日のツイート。
「開けてビックリ」と題して投稿されたのは、狸谷さんが実際に経験した出来事をもとに描いた漫画だ。
マイバッグを持ってレジにやって来た男性客。長い間同じバッグを使い続けているのか、その表面は大分くたびれている。
「これに詰めてよ」と男性客に手渡されたバッグを店員が開けると...
漂う異臭。渡されたバッグ底には、「何らかの汁」と「お家から一緒に来ちゃったと思われる〇キブリの皆様」が入っていたという。
あまりにも衝撃的な出来事だ。こんなことが実際にあるのか...と恐れおののいてしまった筆者だったが、狸谷さんのツイートには、こんな声が集まっている。
「あー、これ今日同じこと起きたわww」
「びっしりカビが生えたバック持ってくる人いますよ」
「私もレジでお客さんのエコ袋開いた時につい臭いで『うっ』ってなるエコ袋持ってくる方いらっしゃいます。
洗って下さい(本気)」
「居ます居ます!
自分マイバッグ開いた瞬間色んな匂い混ざって日数経過した何とも言い難い異臭、プラス、バッグの所々のなんかがこびり付いた物を普通に出す方や、異臭プラス、バッグの中に虫が生息してる方もいらっしゃいました」
「持ってくるならせめて洗って...袋詰めまじでしたくない」
続々と寄せられる店員たちの体験談。狸谷さんのエピソードは珍しいものではないようで、店員のみなさんは「不衛生なマイバッグ」に大いに悩まされている様子。
レジ袋有料化を目前に、「恐れているのはコレ」と不安をにじませるユーザーもいた。
汚いマイバッグを見るのは「ほぼ毎日」
Jタウンネット編集部は26日、狸谷さんに詳しい話を聞いた。
狸谷さんがこの体験をしたのは、現在の店に勤める以前、10年近く勤めていたスーパーでのことだという。
汚れと異臭、そして複数匹のゴキブリ。直視は避けたが、ひっくり返っていたような気がする、と狸谷さん。生きていても嫌だが、ゴキブリが死ぬほど不衛生というのも恐ろしい。買ったばかりの商品にも一瞬で臭いがついてしまいそうだ。
狸谷さんはこのマイバッグと出会ってしまったとき、何を感じたのだろう。
「この当時は今ほど敏感ではなかったので『またか(呆れ)』と(笑)
虫がいらっしゃった場合は、失礼にならないようにレジにあるティッシュで何重にも包んで『底が濡れてましたんでお品物濡れないように拭いときまーす』と言って拭きます」
鋼のメンタルだ。それまでに相当な数の不衛生なマイバッグに遭遇してきたことがうかがえる。
客が汚いバッグを持ってくることはどれくらいあるのか尋ねてみると、
「特定の近所の常連さんのバッグが汚れていたことが多いので、それに当たるとほぼ毎日です」
とのこと。確かに、店には地域の人がやってくることが多いだろうから、客の顔ぶれはほとんど変わらなそうだ。その中に汚いマイバッグの人がいれば、毎日それに当たってしまうこともあり得る。
どうにか自分でバッグが汚いことに気づいてもらいたいところだ...。
今回の漫画が話題になったことに関して狸谷さんは、
「お読みくださり有難うございます!自分の周りだけかなと思っていたことが割と大きな問題だと知れたのでとても勉強になりました。7月からの有料化、理不尽だらけかと思います。平和に過ごしたいですねぇ(汗)」
とした。
店員のみなさんが、こんな壮絶な経験をしていたとは...。
みなさん、マイバッグは定期的に洗おう。そして、買い物に行く前にはバッグが汚れていないか、臭くないか、虫が潜んでいないか、しっかりチェックしてから向かうようにしよう。
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