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いつもは観光客で一杯なのに... 京都の名所・瑠璃光院を「独り占め」した写真が贅沢すぎる

井上 祐亮

井上 祐亮

2020.06.19 21:00
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紅葉の名所として知られる瑠璃光院(京都・左京区)。6月ごろは、新緑の風景が窓外に広がる「青紅葉」を楽しむことができる。

また書院内にある黒塗りの机に紅葉が映りこみ「リフレクション」(反射)するさまは、SNSを中心に、映えスポットとしても人気が高い。そのため、青紅葉のシーズンなどは多くの観光客でごった返すのが常とされる。

そんな瑠璃光院で撮影された「人間が一切写っていない部屋の写真」が、ツイッターで注目を集めている。

こちらはツイッターユーザーのちらいむさんが投稿したもの。2020年6月16日の13時半頃に瑠璃光院の書院内を撮影した写真である。

窓枠越しに見える青紅葉は、まさに息を呑む風景だ。

書院内に人の姿がない(画像はちらいむ(@chilime)さんから)
書院内に人の姿がない(画像はちらいむ(@chilime)さんから)

だが、ご覧のように観光客の姿が見えない。新型コロナウイルスの影響で観光客が減っているのだろうか。例えば19年6月頃には、ツイッター上で

「頑張って早く行ったけど、今はそこまでの混雑でも無く。でも開門前には100人位の列が」
「11時頃到着で、すんなり入れました。フォトスポットは混雑していますので、少し待ちました」

といった声があがっている。それだけに、ちらいむさんが撮影した書院内に人が写りこんでいない光景は珍しいものなのかもしれない。

「これだけ空いているのはよほどの事態なのでは」

撮影者のちらいむさんは当時の混雑具合を、ツイッターで「時間帯(お昼過ぎ)のためか外の待機列はゼロ」と伝えている。

昼過ぎの待機列の様子
昼過ぎの待機列の様子

また「一階の部屋は(人が)いても片手でおさまるくらい、ゼロの時も」「一番有名な二階のテーブルのある部屋は流石に無人の瞬間がありませんでしたが、それでも多い時で十数人ほど...少ない時には五名ほどの瞬間も」(括弧内は編集部編)と呟いている。

1階に観光客はほぼ0
1階に観光客はほぼ0

Jタウンネットが18日、ちらいむさんに詳しい話を聞いてみると、

「例年ならたとえ平日でもここまで人がいないということはないと思います。10時過ぎに到着したが既に拝観受付が終了していて入れなかったというコメントも寄せられています。閉館ギリギリまでねばれば人もいなくなるでしょうが...」

奈良県在住だという彼女は、瑠璃光院には子どもの頃、親に連れて行ってもらったような記憶があり「その時は人が多かったかと」と話す。人が少ない瑠璃光院の書院内に、彼女は

「これだけ空いているのはよほどの事態なのではないでしょうか。以前瑠璃光院を訪れたという旅行者が、前回はお寺から駅まで待機列があって入るのを諦めたという話をしていました」

と話した。

ピカピカの廊下
ピカピカの廊下

また彼女は、最後に

「新型コロナの影響で全国各地の観光地はまだまだ大変そうですが、こうしたお寺やお庭など、比較的安全な、閉ざされていない場所からでも少しずつ、観光地が元気になっていってくれたらと思います」

との思いを明かした。

瑠璃光院は6月1日から7月31日まで「青もみじの季」特別拝観中だ。新緑の息吹を感じられること、間違いないだろう。

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