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読み終えた本、物々交換しませんか? 誰でも使える「共用本棚」に注目...設置主の思いを聞いた

笹木 萌

笹木 萌

2020.04.29 17:00
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「紙の本に親しんでもらうため」

Jタウンネットは22日、コクテイル書房の店主・狩野俊さんに詳しい話を聞いた。

コクテイル書房は古本屋と飲食店が合わさった店。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月1日から休業しているが、まちのほんだなは店頭に設置されていて、雨天を除く10時~17時まで利用できる。

1度につき3冊まで交換可能で、雑誌や漫画など本のジャンルは問わない。

まちのほんだなを始めたのは2年ほど前。狩野さんはその理由について、次のように話している。

「お金を介さずに本が渡せる方法がないかと考えたのがきっかけです。紙の本に親しんでもらうためや、最近の新刊書籍の値段が高いことなども背景にあります」

本棚には常時400冊の本が並ぶ。利用者にとって「読みたい」と思う本が並ぶよう、狩野さんの方でも定期的に入れ替えているという。

そして先述の投稿にもあったように、先日、名古屋から約1000冊におよぶ様々なジャンルの本が届いたためその一部を本棚に補充した。

送り主は「自分の蔵書を東京のコクテイル書房に寄贈して欲しい」という叔母の遺言に従い、蔵書全てを送ってくれたという。ただ、送り主の叔母が店とどういう関係だったのかは、狩野さんにもわからない。

投稿がSNSで注目を集めたことをきっかけに、まちのほんだなは新聞やラジオでも紹介された。毎日棚の整理をしているという狩野さんは「以前よりも本が交換されていると思います」とその影響を実感しているようだ。

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