うるさい鳥が「スタッフの声をかき消すよ」 飼育員の隠しきれない苛立ちを感じるポスターが話題
館内放送もかき消される
Jタウネット編集部は16日、松江フォーゲルパークを電話取材。ポスターが掲示されている「ウォーターフォールエイビアリー(水鳥温室)」というエリアの飼育管理を担当するスタッフに話を聞いた。
ランキングは、2年近く前から温室の入口の看板に掲示してあるもので、温室の鳥たちに興味を持ってもらうために制作された。鳴き声を紹介する企画の第1弾で、パート2として「可愛い声編」を予定しているという。
温室では19種類80羽近くの鳥たちが飼育されているが、ランクインしている鳥たちの鳴き声は、他の鳥たちとは段違いだという。
「全く違いますね。他の鳥たちはそこまで騒がしくはしないので」
と電話口で語るスタッフの後ろではコクチョウが大きな声で鳴いており、筆者はかなり気になったが、ガンたちはそれ以上にうるさいそうだ。
ランキング1位のガンは現在3羽飼育されていて、1羽が鳴き始めると複数羽で鳴き始める。これは「しょっちゅう鳴いてます」。ガンたちが鳴いている時には、イベントを知らせる館内放送が聞き取れなくなるほど。
2位のコールダックは現在5匹。「ガーガーガーガー」と合唱して、スタッフの説明をかき消したりや来場者同士の会話を邪魔したりする。繁殖期の春になると特に騒がしくなるが、今は比較的落ち着いているという。
一方、4位のインドクジャクはまさに今が繁殖期。「ニャーオニャーオ」と猫が威嚇するときのような声で、甲高く、盛んに鳴いているとのこと。
3位のホオジロカンムリヅルも2羽で鳴き合うため、一度鳴き始めると長時間鳴いているそうだ。「鶴の一声」という言葉があるくらいだから、かなり迫力のある声なのだろう。
ツイッターで話題になったことについては、「大変ありがたいですね」と担当者。
「ぜひ看板を見て、いろんな鳥たちに興味を持って、鳴き声とか色んな動きとかを観察してもらえると担当スタッフとしては大変嬉しく思います」
鳥たちがどんな声で鳴くのか、そしてどれくらい騒がしいのか。実際に体験してみないとそのうるささはわからない。ポスターに興味をそそられた人は、ぜひ鳥たちに会いに行ってみてはいかがだろうか。