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トイレットペーパー買い占めに皮肉? 子供用のおもちゃに貼られたPOPが話題に

松葉 純一

松葉 純一

2020.03.02 20:00
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新型コロナウイルスに関連して、さまざまなデマや噂が飛び交っている。その一つが、トイレットペーパーに関するものだ。

トイレットペーパーの場合、業界団体からは、「製品在庫も十分にあり、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保している」と告知されている。それにも関わらず、焦ったように買いだめをする人々が続出しているのだ。そんな中、2020年3月1日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

写真に映っているのは、トイレットペーパーが弾になるオモチャ銃、その名も「トイレットペーパーブラスター」という商品だ。

新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーが品薄になるというデマが流れる時節柄、いささか刺激的なオモチャだ。しかもご丁寧に、

「ご購入の方先着2名様にトイレットペーパー1ロールプレゼント!」

などという挑発的なPOPまで付けられている。このツイートには、4万5000件を超える「いいね」が付けられている。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「そもそもなんでこんなオモチャがあるんだよと(笑)」
「みんながトイレットペーパーを買いまくった後始末として、こういうのを買わせるのは商売上手かも」
「落ち着いたら家にトイレットペーパーが余るだろうし、今これ買っておけばいいよね」

Jタウンネット編集部は、このPOPを貼り出した販売店「RGUILD(リギルド)秋葉原店」に話を聞いた。

「これで思う存分ぶっ放しちゃって下さい!」

「石川クマ野郎 つよいべあ」(@icekari)さんのツイートより
「石川クマ野郎 つよいべあ」(@icekari)さんのツイートより

話題のオモチャ「トイレットペーパーブラスター」は、家庭用のトイレットペーパーを濡らして、空気を圧縮して、弾丸のように発射する。撃った弾丸は、当たっても痛くない、かんたんに拭き取れる、という画期的な仕組みだ。

RGUILD(リギルド)秋葉原店の店長「しゅーつー」さんは、電話でこう答えてくれた。

「この商品は、私自身がかなりおもしろいと思って10個仕入れ、2月26日から店頭に置いたのですが、まったく売れなかったのです」

まだこの時点では、トイレットペーパーの買い占め騒動については、現在のように大きく取り沙汰されていなかった。そう、販売を始めたタイミングが悪かったのだ。

数日後。リギルド秋葉原店の公式ツイッターからは、次のような投稿が。

「世の中、トイレットペーパーが不足しているようなので、購入者に1ロールプレゼントする企画はどうかなと思って、2月29日から、POPを付けてみました」と店長。やっぱり、タイミングが悪すぎて、売れ行きが良くなかったのだろうか。

RGUILD(リギルド)秋葉原店の公式アカウントより
RGUILD(リギルド)秋葉原店の公式アカウントより

「しゅーつー」店長は、さらにこう付け加えた。

「3月1日には、お客様がいつもより多く来られて、ツイートのことを話題にされていたのが分かりました。午後には、2個売れてしまい、トイレットペーパーはプレゼントしてしまいました」

しかし現在、トイレットペーパーブラスターは7個ほど売れ残っているそうだ。トイレットペーパーのプレゼント企画を再開する予定はないのか、と聞いてみた。「しゅーつー」店長は、

「プレゼントしたくても、トイレットペーパーが手に入らないのですよ」

と苦笑交じりに答えた。

冒頭のツイートを投稿した石川クマ野郎(@icekari)さんも、「ツイートの反響を見ていると、トイレットペーパーのデマには、皆さん相当ムカムカしてるんだなあ、と感じました」と答えた。

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