としまえん閉園で「エルドラド」はどうなる? 日本最古のメリーゴーランドに心配の声
西武鉄道「なにも決まっていない」
としまえんの公式サイトによれば、カルーセルエルドラドは100年以上の歴史を持つ世界的に貴重な文化遺産として、2010年に「機械遺産」に認定された。
こちらの回転木馬(カルーセル)は1907年、ドイツの機械語術者ヒューゴー・ハッセによって制作。当時は「トロットワール・ルーラン(動く歩道)」と呼ばれ、ヒューゴーとともにヨーロッパのカーニバルを巡業した。
その後、ヨーロッパで戦争の機運が高まったことを受けて、11年、カルーセルはニューヨークの遊園地に迎えられる。ここで「エルドラド」(スペイン語で黄金郷)と呼ばれるようになったが、遊園地は64年に閉園。その4年後、豊島園が買い取った。
修復作業を経て、製作当時の姿に復元されたカルーセルエルドラド。71年4月から、としまえんで再び回り始めた。
エルドラドは日本最古の回転木馬にして、としまえんでも50年近くの歴史を持つ。すべての彫刻が木製で、手彫りでできているのが特徴だ。
閉園に伴い、エルドラドも撤去されてしまうのだろうか。
ツイッターでは心配する声が少なくなく、
「エルドラドは?アンティーク感がサイコーの回転木馬!」
「エルドラドが、残りますように」
「ハリーポッターの世界観とも合いそうな気もするから、残ったりしないかな?」
「ドラマや映画でもたびたび使われていたから大事にしてほしいなあ」
といった声が寄せられている。
Jタウンネットは2020年2月3日、西武鉄道の広報部にエルドラドの今後について聞いてみたが、
「そもそも閉園やテーマパークができるという話も決まっていることではないので、エルドラドをどうするかということに関しても、特段なにも決まっていない状況です」
とのこと。現段階で答えられることはないという。