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受話器が2つある激レア公衆電話「デュエットホン」 どうやって使うの?NTTに聞いてみた

笹木 萌

笹木 萌

2019.12.30 11:00
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今となっては使うことも少なくなった公衆電話。その中でも「レア」な機種が発見されたと、ツイッターで話題になっている。

それがこちらだ。

どうやって使うの...(画像は鬼熊@kitanoonikumaさん提供)
どうやって使うの...(画像は鬼熊@kitanoonikumaさん提供)

その名も「デュエットホン」。受話器が2つ付いているとは...初めて見たという人も多いのではないだろうか。ツイッターでは2019年12月後半に投稿されたあるユーザーのツイートをきっかけに、青森県むつ市にあるデュエットホンに注目が集まっている。

見慣れない風貌の公衆電話に対し、ユーザーからは、

「これは...どっちで通話するんだ...!?」
「2対1で話ができるの?」
「むつ市在住ですが、この様な公衆電話があるのを知りませんでした」
「母と子が遠くで出稼ぎしている父に電話する場面とかあったのかな?」

といった声が寄せられている。

デュエットホンは11月に発売されたタカラトミーアーツの「NTT東日本 公衆電話ガチャコレクション」のラインアップにも入っており、「ガチャポンだけの設定かと思ってた」とのコメントも見られた。使ったことがない人にとっては実在することを疑うくらい、不思議な見た目の公衆電話なのだ。

NTTが把握しているのは1台だけ

Jタウンネットは2019年12月26日、NTT東日本の広報担当者を取材した。

担当者によれば、デュエットホンは1990年、電話開業100年記念に制作された。使用方法は通常の公衆電話と同じで、掛けた2人とその相手、計3人で会話ができるということだ。

気になる設置数を聞いてみると、担当者は、

「弊社管内において、明確に設置が確認できているのは、川崎市中原区役所様に設置されている公衆電話機のみとなります。機種による管理が難しい公衆電話のため、正確な設置数や設置場所については把握しかねています」

と回答。

19年7月3日放送のバラエティー番組「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ系)では、「日本に7台しかない貴重な公衆電話」とされていた。これまでに山梨や島根、岩手などで、一般のツイッターユーザーらによって発見されているようだが、現時点の台数や設置場所は定かではない。

担当者にデュエットホンが当時どのくらい使用されていたかを聞いてみるも、「記録がございませんので、不明です」とのこと。現在においても、個別の電話機における利用状況の開示はできないとしている。

デュエットホンについて、担当者は「今後の製造や増設の予定はない」と話す。今回、ツイッターで話題になったことについては、

「思いのほか関心が高いことに、驚いております。これを機会にぜひ公衆電話に目を向けていただき、自宅付近の設置場所や使い方などを今一度ご確認のうえ、災害時などにご活用いただければと存じます」

としている。

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