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大人はいつも自分勝手? 「中高生の電車マナー批判」に10代学生が怒りの猛反論

井上 祐亮

井上 祐亮

2019.12.03 10:00
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電車やバスなどの公共交通機関は不満が渦巻く――。

先日Jタウンネットが掲載した「ガラガラ電車を『地獄』に変える? マナー知らずの学生集団に通勤客の不満爆発」では、社会人が学生に対して常日頃感じる苛立ちを紹介した。

「満員ぎゅうぎゅうの電車でも荷物を持つことをしない...」
「田舎の高校生は電車のマナーを知らず、どんだけ教科書入れてんだと思うくらいのリュックを背負ったままで...」

これら社会人から噴出した意見に対して、Jタウンネットに学生側から声が届いた。

学生I.Yさん(10代、性別不明)は1000字を超える長文で、大人への不満や疑問を実経験と共に寄せた。今回は、この学生の声に耳を傾けてみることにしよう。

学生だって大変なんだよ!(画像はイメージ)
学生だって大変なんだよ!(画像はイメージ)

「学生は勉強が本分」と大人が言うのだ

「学生の私たちは荷物が沢山あります。そんなの当たり前です。『学生は勉強が本分』そうやって言っているのは、世の中の大人たちなのですから」

2019年11月14日、Jタウンネットに届いたメールはこんな訴えから始まる。投稿者は、ロッカーなどに教科書を置いて、必要な分だけ持ち帰ることができる施設が整った学校もあることにも触れつつ、

「しかし、テスト前や週末など、荷物が必然的に多くなってしまうことはあります。しかも、なるべく空いている時間に、と思っても部活などで時間が過ぎ、帰るのはラッシュ時間」

と主張する。

投稿者は毎日バスで登下校をしているという。混んでいる時間にバスを利用すると、教科書の入ったリュックは無作為に蹴られると話を続ける。

「後方から降りようと前に進んでくる人にはバックを蹴られ、前には優先席か座席があるため、どちらかに、もたれ掛かることも出来ず、頼みの綱はつり革だけです。前に進むために背中を押され、よろけてしまいます。また目の前の人に当たり、小さな声で『すいません』と言って掴まり直します」

スーツ姿の男性や女性は舌を打ち、明らかに苛立っている様子が分かる行動をとるというのだ。ここまで読み進めてきた読者の中には、

「だったらバスではなくて自転車で登校しろ」

と思う人もいるだろう。しかしこれはなかなか難しい問題である。そこには学生が守らねばならない「校則」があるという。

「校則がない大人には交通手段は沢山ある」

繰り返すが、投稿者は毎日バス登校をしている。なぜ自転車登校をしないのだろうか。

「学校の校則により、親による送り迎えや、3キロメートル外の自転車の利用は禁止されており、その自転車も時間が無い時にふと『利用しよう!』と思いついても、証明書(の発行)など、もろもろの手続きをしなければなりません」

と公共交通機関を利用しなければならない理由を述べる。

駐輪スペースなどの関係で、学校まで自転車通学することを禁止している学校があることは事実だ。このような事情を踏まえつつ、投稿者は、

「苦情の中には、『バスの中でうるさい』『優先席を譲らない』など、もちろん当てはまる生徒がいることは事実だと思いますが、なかには『もう歩道を歩くな』『バス、電車に乗るな』と苦情が入ったことのある学校もあったと、全校生徒の前で生徒指導の先生は仰いました。

公共交通機関を利用するすべての学生がそうとは限らないし、『公共』の物なのに、なぜ大人に制限され、使うことができなくなるのか。大人も間違った人はいるのに...」

10代の学生にここまで思いを打ち明けさせてしまったことを筆者は深く後悔している。私たちは、もっと大人にならねばならないのだ...。

最後に投稿者は、大人たちに対して、こう問いかけている。

「学生は何も悪くありません。ただ大人に従い、成績を悪くすれば怒られ、勉強しなければ自分の身にならない。そのため勉強をするために教科書を持って帰るのです。家に帰るために荷物を持っているだけなのです。もちろん配慮もしています。

なのに、なぜこんなにも怒られなければならないのでしょうか。大人なら交通手段は沢山あって、校則により縛られることもなく、車でもなんでも、自由にできるのに...。『嫌なら他の方法を見つければいいのに』と内心思ってしまいます

大人は子どもに戻れないから、あの頃の気持ちを忘れ、どんどん子どもの気持ちを考えてくれなくなるのでしょうか」

ここまで読んでいただいた読者の皆さん。どう思っただろうか。

学生に対する意見・反論大募集!

いかがであったろうか。ここまで学生に言われてしまうと、反論したくなるのが大人の務め(?)。またJタウンネットでは読者の皆様の「満員電車のイライラ体験談」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、乗車していた電車名、具体的なエピソード(どんなことにイラッとしたのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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