シルバニアのテーマパークに行こう! →濃霧のせいで完全に「サイレントヒル」状態だった
シルバニアファミリーの世界を等身大で再現したテーマパークが静岡県にあることをご存じだろうか。
富士山2合目にある遊園地「ぐりんぱ」(静岡県裾野市)内にある「シルバニアビレッジ」だ。
ここでは、人間の子どもほどの大きさになったシルバニアの動物たちに会えるだけではなく、ドールハウス「赤い屋根の大きなお家」「緑の丘のすてきなお家」を忠実に再現した建物に入って遊ぶこともできる。
そんなファンシーでラブリーに違いないテーマパークの、知られざる一面が今、ツイッターで注目を集めている。
こちらは、ツイッターユーザーのビニールタッキー(@vinyl_tackey)さんが2019年11月26日に投稿した写真。
白い霧が深く立ち込める中で、バラバラの方向を向いたシルバニアの動物たち。愛らしいはずのつぶらな瞳は、黒くぽっかりと穴が開いているように見える。
お花を持って歓迎してくれているようだが、なんだかゾッとしてしまう光景だ。
写真を見た人からは
「これは確実に異形ななにかが来ますわ~」
「殺人事件が起きそうな不穏な雰囲気...」
「人形たちは、元人間ってオチかな?」
など、恐怖におののく反応が寄せられている。
写真で見てこんなに不気味なのだから、実際はもっと恐ろしかったに違いない。
Jタウンネット編集部は27日、ビニールタッキーさんに詳しい話を聞いた。
完全に恐怖体験
ビニールタッキーさんが「シルバニアビレッジ」を訪れたのは、2019年8月16日。
その日開催されていた「スタートゥインクルプリキュア」のショーに行きたいと小学生の娘にねだられ、「ぐりんぱ」まで足を運んだ。
「天気が良くなかったため少し心配でしたが行くことにしました。
結果としてプリキュアショーは屋内で開催されてとても楽しみました。
しかしあまりの濃霧のため園内のほぼ全ての施設が営業停止。スピーカーから遊園地らしい愉快な音楽が流れていますが人気も少なくどこまでも真っ白で静寂に包まれた世界でした」
とビニールタッキーさん。愉快な音楽が流れているにも関わらず、ビニールタッキーさんが感じたのは「静寂」。これだけで、これから何かが起こりそうだ。
「ジェットコースターや観覧車などの屋外施設は全て停止していました。営業している屋内施設も一通り回ったため『せっかく来たんだから』とシルバニアビレッジを散策したのですが...ご覧の通りです」(ビニールタッキーさん)
それまでシルバニアビレッジを訪れたことはなく、チラシやHPで存在を知っている程度だったビニールタッキーさん。
以前訪れたことのある妻からは「シルバニアのお家があってそこかしこにかわいいシルバニアファミリーがいる」「お花畑もあってファンシーでメルヘンな場所」と聞いていた。
しかし散策の結果、ビニールタッキーさんが味わったのは、ホラー映画顔負けの恐怖だった。
「濃霧の中でかすかな明かりを辿ると『緑のすてきなおうち』が出現したり、人影かと思ったらシルバニアのうさぎちゃんだったりと本来の目的とは完全に異なる形でアトラクションを体験しました。
『花畑を見渡せる風車小屋』からは一面真っ白で何も見えず。静寂の中でシルバニアファミリーは微笑むばかり...地図は持っているのですが見通しが悪いため何度も同じ場所を行ったり来たりするという恐怖も味わいました。
完全に『サイレントヒル』や『ミスト』の世界に迷い込んだ気分になりました」(ビニールタッキーさん)
まるでお化け屋敷の話を聞いているようだ。いや、お化け屋敷より怖いかもしれない。
臨場感あふれる体験談を聞き、霧の日のシルバニアビレッジに行ってみたくなってしまった。