「ケーキの数は何個のいくつ分ですか」 大人でも解けない?難解すぎる小2のテストが話題
正解はこちらから
この問題に挑戦したユーザーたちは、リプライ(返信)欄で「わからない」と声をあげる。
小学2年生の問題が解けないだと...。かくいう筆者も最後まで答えがわからなかった...。
いったいどういう意図の問題なのだろうか。
すると、リプライ欄には、小学2年生の学習指導要領内に、かけ算における指導の仕方が記載されていると告げる人が現れた。確かに、17年7月に告示された「小学校学習指導要領解説 算数篇」には、
「一つ分の(数の)大きさ×幾つ分=幾つ分かに当たる大きさ(答え)」
とある(カッコ内は編集部で追記)。今回のケーキの総数を求める問題は、この指導要領を元に作成されているのだ。
つまり、どういうことなのか。今回の問題でいえば、「一つ分の(数)大きさ」は、皿の上に乗ったケーキの数だ。そして「幾つ分」が皿の数だ。
要するに、今回の「何このいくつ分ですか」という問いを補足すると、
「皿の上にケーキは『何こ』あって、その皿は『いくつ分』あるか」
となるのだ。
ここまで説明すれば、正解はすぐに分かるだろう。次の通りだ。
Qぜんぶのケーキの数は何このいくつ分ですか A「『1こ』の『3』つぶん」 Qぜんぶのケーキの数をもとめるかけ算のしきをかきましょう A「『1』×『3』=『3』」
しかし、いくらなんでも「何このいくつ分」という表現はわかりにくいのではないか...。
Jタウンネットは11月14日、教科書出版社である啓林館の担当者に、「何このいくつ分」という表記は広く一般的なのか聞いてみると、
「こちらのテストの出題者の意図はわかりかねますが、『何このいくつ分』のような表記は、どの教科書も文部科学省の学習指導要領に沿い、掲載しているのではないかと思います」
と話す。今回のケースだと、一つのお皿にケーキが一片で、1の段の問題である。2の段などならわかりやすかったのかもしれない。こういった場合、教科書内では工夫もしているそうで、
「(啓林館の教科書の流れとしては)1の段に入るまでに、2から9の段の学習をしています。1の段を学習する際にも、2の段の問題から導入するなどし、学習者に理解しやすいように心がけております」
と述べた。
ややこしい言い回しには理由があったのだ。