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ミニストップならぬ「キリストっぷ」 青森・新郷村に衝撃的ネーミングのおみやげ店があった

井上 祐亮

井上 祐亮

2019.11.02 11:00
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日本の宗教と聞くと、神道や仏教を思い浮かべる人が多いだろう。地方には神社やお寺がひしめいている。

しかし青森県三戸郡新郷(しんごう)村には「キリストの墓」と呼ばれる場所が存在する。そして祀られるものがあれば、その付近には不思議なお店もできはじめ...。

キリストっぷ(画像は運営者提供)
キリストっぷ(画像は運営者提供)

その名も「キリストっぷ」。ロゴには、十字架があしらわれ、なにやら教会(?)のような雰囲気だが、店頭の看板には「十字架(10時か)ら三時まで」と営業時間が記載されている。まさかのダジャレ...。

気になることだらけのお店である。Jタウンネットは運営者に話を聞いてみた。

「村おこし活動を...」

そもそも「キリストっぷ」が注目を集めたのは、2019年10月29日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)がきっかけだ。

青森県出身の田中義剛さんが、「青森にはキリストの弟の墓がある。壮大な物語がそこにはあるんですよ」とコメント。(新郷村とキリストの関係については、Jタウンネットの「イエスの墓? 新郷村の『キリスト祭』が完全に地元になじみきっている」という記事が詳しい)。

田中さんの話を受けて、同じく青森出身の新山千春さんが、

「近くにお店もあるんですよ。コンビニにミニストップってあるじゃないですか。キリストっぷっていう...」

と発言。司会のさんまさんは「バチあたるぞそれ」と笑っていたほか、ツイッター上にも、

「キリストっぷ興味が湧いた」
「キリストっぷで死ぬほど笑った」

と興味を持つユーザーが相次いでいた。

そこでJタウンネットが30日、新郷村役場の担当者に話を聞くと、お店は村の有志によって運営されていると話す。

担当者に紹介してもらったのが、サラリーマンの傍ら、地域づくり活動をする運営者の平葭(たいよし)健悦さん(46歳)。彼に話を聞くと、お店を始めたのは2012年からだという。

キリストっぷ全貌(モザイクは編集部編)
キリストっぷ全貌(モザイクは編集部編)

「新郷村は(現在)2500人くらいの村です。私が小さい頃は4000人くらい住んでいて、この数年で人口減少が進んでいます。(村のために)最後の最後に何かやらないと村全体が限界集落になっていくことが目に見えていました。そういった理由で2009年頃から村おこし活動を仲間たちで始めています。

そのなかで、『キリストの墓』が世界から参拝に訪れる場所のため、プレハブ店舗をお借りして何かできないかと思って始めました」

店番をするのは地元のおばあちゃんだという。以前は土曜日も営業していたが、現在は日曜日のみ。店番によっては日曜日であっても閉まっている場合もあるという。

ストップ×ショップ=キリストっぷ

どこか既視感が...
どこか既視感が...

「キリストっぷ」には何か意味があるのだろうか。

「立ち止まって見てほしいという『ストップ』と、キリストの墓の前にあるお店の『ショップ』です」

ミニストップとの関係性について、

「ミニストップにかけたといえばかけたが...。注目してほしいと思いまして...」

と笑い声交じりで答えた。

お店では、「キリストの墓」を参拝した客向けに記念土産などを販売している。

聖人Tシャツ...缶バッジまである
聖人Tシャツ...缶バッジまである

「新郷で止まれ」...。なにかと言葉遊びが好きなようだ。
「新郷で止まれ」...。なにかと言葉遊びが好きなようだ。

訪れた際は是非。ご利益(?)がありそうだ。

ちなみに、お店は11月3日に加え、4日(月曜日)も営業することになったという。これで今期最終営業となるそうだ。お店を開くのは来年の5月か6月頃だと述べた。

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