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山手線に忘れ物しちゃった... どうやって回収すれば?JR東日本に聞いてみた

笹木 萌

笹木 萌

2019.10.22 08:00
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今、降りた電車に忘れ物した――!!

そんな経験、あなたはないだろうか。スマホなどの小型機器、傘、網棚の上に置いた荷物など忘れ物の脅威はどこにでも潜んでいる。

例え忘れ物をしたとしても終着駅・途中駅で回収されることがあるのだが、絶望的な気持ちになるのが「山手線」だ。終着駅がなくグルグルと回っているため、誰かが駅に届けてくれない限り車庫に戻るのを待つしかない。

山手線でいち早く忘れ物を回収するにはどうしたらよいのだろうか。JR東日本の広報担当者に聞いた内容をもとにまとめてみた。

どうやって回収すればいいの(画像はFlickrより、七号さん撮影)
どうやって回収すればいいの(画像はFlickrより、七号さん撮影)

一番良いのは忘れ物にすぐ気づき、電車が特定できる場合だ。降りた駅などに連絡することで、駅員さんが車内を探してくれるようだ。車両が分かれば、山手線が1周(約1時間)するのを待って回収するという方法もあり、ツイッターではこの方法をとる人が複数見られる。

しかし電車を降りてからしばらく時間が経ってしまった場合、すぐに気づいたが電車を特定できなかった場合はどうしたらよいのだろうか。最初にとるべき手段は、

「遺失物が届けられているかを確認しますので、お近くの駅またはお問い合わせセンターにお問い合わせください」(JR東日本広報)

駅に届いていれば、直ちにデータベースに登録するよう指導しているとのことだ。ここで見つかればよいのだが、ダメだったからといって諦めてはいけない。駅に届いていなければ、電車が終電後、車両センターに入ったあとに発見されるケースがあるためだ。

数日後に見つかるかも?

お問い合わせセンターの営業時間は6時から24時。終電の前に終了してしまうので、その日中に見つからないときは、次の日にかけ直してみよう。

車庫で見つかった忘れ物は、翌朝の時点では登録されていない場合もある。担当者によれば正確な時間は「申し上げられない」とのことだが、筆者が過去に問い合わせた際は「15時以降にかけ直してください」と案内された。

ちなみに車両センターの忘れ物は清掃係員が確認を行っている。「忘れ物の見落としはあるか」と聞いてみると、

「基本的に残ったままになることはありませんが、設備の間に入り込むなどして発見できないケースもあるかと思います」

とのこと。忘れ物の「伝え方」も重要なポイントで、それによって駅員さんの検索の仕方が変わってしまう。担当者は、

「紛失した時間・場所、なくしたものの特徴などを詳細にお伝えください。特に、記名や特徴的なデザイン・ロゴなどがある場合はその特徴をお伝えいただくと見つかりやすくなります。
また、落とし物をされてからデータベースに登録されるまでにお時間がかかる場合がありますので、少し時間をおいてからお問い合わせいただいたほうが見つかりやすくなります」

と話している。

基本的に、見つかったとしてもJR側から電話がかかってくることはない。こちらからひたすらかけ続けるしかないのだ。

違う路線から見つかるケースも

警察に届け出るのも手(JR東日本公式サイトより)
警察に届け出るのも手(JR東日本公式サイトより)

何回も電話したけど見つからない...そんな時は、警察に届け出るのも手だ。

忘れ物は届けられた駅から集約駅に移動し一定期間保存された後、警察署に移管される。届けは交番からでも出せるうえに、見つかれば警察から連絡が来るので出しておいて損はないだろう。

「遺失物法では『遺失物を受理した日から14日(高額物件では7日)以内に警察署長に引き渡すこと』となっており、拾得から概ね1週間程度で警察へ移管されています」(JR東日本広報)

駅での拾得物は、保管する駅の最寄りの警察署(山手線であれば警視庁)に届けられる。保管期間は拾得から3か月だが、JR東日本管内で拾得された傘においては、遺失物法に基づいて1か月となっている。

ツイッターでは、

「JRで私物を紛失しましたが、京王の方に届けられていた事がありました」
「JRでスマフォを落とした際、心当たりの駅に電話で問合せても、直接改札窓口に行っても無いと言われ、最後に同駅内の遺失物保管所(正式名はわかりませんが)に行ったらすんなり見つかったことがありました」
「以前友人が車内に鞄を忘れた際にポーチや鏡化粧品などは紛失してしまいましたが見つかった教科書類はゴミ箱に捨ててあったそうです」
「私は前に携帯を電車で忘れてしまった時に、その路線上の駅近くの交番に届けられていました」

といった経験談が見受けられる。山手線に限らず、電車内での忘れ物は思いもよらぬ形で戻ってくることがあるようだ。

筆者も経験があるが、どれだけ手を尽くしても、何も戻ってこないことももちろんある。大事なものは網棚に置いたりせず、肌身離さず持っておくのが一番の対策だろう。

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