とあるお寺の「狛犬」がキュートすぎる なぜリアルワンコに?担当者に聞いた
由緒正しい歴史があった
電話で答えてくれた不動院の担当者によると、「もちろん狛犬ではありません、あれは犬です」。では、なぜ犬なのか? と聞いてみた。
「不動院は1200年の歴史を持つ真言宗の寺院なのですが、江戸時代にこんな逸話が残されています」と語ってくれた。
「江戸時代のある時期、この地域では、難産で親子とも死ぬことが多かったそうです。そのため、子をみごもると不安な毎日を送っていたといいます。ある夜、村の名主の夢枕に雌雄の白い犬が現れ、『私は板橋不動(不動院)の使いです。不動尊に参詣し、護摩祈願をすれば、難産の苦しみを救おう』とお告げがあったのです」
そこで村人そろって参詣し、護摩祈願し、白犬一対を奉納したところ、以後、難産で苦しむ人はなくなったと伝えられているそうだ。白犬の像は、現在も境内に飾られているという。安産祈願に訪れる人が絶えないそうだ。
ところで、現在話題沸騰中の犬の石像だが、いつごろ造られたものか。
「平成17年(2005年)にできたものです。当時の住職の注文で、できるだけリアルな犬にしてもらったそうです」と担当者。犬の足元に置かれているお椀状のものは何かと聞くと、「はっきりと聞いたわけではないですが、子育てのシンボルでもある乳房ではないかと言われています」
ツイッターには、こんな声も寄せられている。
「ワンコのお乳はよく出るので、母乳の出が良くなりますように。て言うおっぱい祈願かなぁと推測 とてもステキなところで、すごくほっこりしました」