FM群馬の高校野球ツイートが謎すぎる なぜホラー風に?担当者を直撃すると...
夏の風物詩といえば高校野球。今年も各都道府県の地方大会を勝ち抜いた全49校が、阪神甲子園球場で頂点を目指す。
その予選大会で、一風と変わった情報発信をした放送局があった。群馬にあるラジオ局「FM GUNMA(エフエム群馬)」だ。
筆者が注目したのは、局のツイッターアカウントに投稿された画像だ。まずはこちらをご覧いただきたい。
これは決して筆者がふざけて作ったものではない。実際にFM GUNMAのツイッターアカウントから投稿されたものだ。
どこか楳図かずおさんの漫画を思わせるような不気味な文字。なぜ、こんなフォントが使われているのか。
使用フォントは「吐き溜」
納涼怪談のようにたまたまこうしていただけではない。ほかの日のツイートも見てみよう。
【高校野球】 pic.twitter.com/3fNNy1IjEx
— FM GUNMA (@fmgunma) 2019年7月20日
【高校野球】 pic.twitter.com/qAa6zW7Djk
— FM GUNMA (@fmgunma) 2019年7月21日
【高校野球】 pic.twitter.com/VHY8po2RBZ
— FM GUNMA (@fmgunma) 2019年7月22日
なぜ高校球児の全力勝負がホラーに――。ツイッター上では、
「何故B級ホラー映画みたいなフォントで高校野球情報をお伝えしているのか」
「毎季、FM GUNMAさんが高校野球の時に使うフォントがおもしろいなあと思ってる」
といったコメントが寄せられている。
気づいてしまうと違和感しかない。Jタウンネット編集部は2019年7月31日、FM GUNMAの編成部の担当者に話を聞いた。
このフォントは15年から使用。ネット上でダウンロードできる「吐き溜」という名前のフリーフォントが採用されている。これをスマートフォンの画像加工ソフトで利用できるようにし、先のようなホラーチックな画像ができあがるそうだ。
なるほど、丁寧な説明でためになった――じゃない。担当者の優しさで目的を見失いそうになったが、高校野球の結果を伝えるのに「吐き溜」フォントは使わない。
担当者を通じて画像を作っている方に聞いてもらった。すると、
「激闘感が出るから・・・」
この回答を聞いた後、筆者と担当者の間で静寂が訪れ、よくわからないがお互いに「アハハ」と笑うしかなかった。
画像を作っている方の感性がアーティスティックなのだろう。凡夫の筆者は混乱するばかりだった。
ちなみに試合に出ているチームのユニホームを参考にフォントのカラーは決めているという。
19年の群馬大会は前橋育英が大会史上初の4連覇で幕を閉じた。来年、再来年と使われ続ければ群馬の夏の風物詩にFM GUNMAのツイートが加わるかもしれない。