電電公社の「痕跡」、今も各地の公園に... ノスタルジックな昭和遺産「プッシュホン型すべり台」
時代は変わっても遊び場に
先日市川市の行徳にある南沖公園に行って「プッシュホン形すべり台」を見ました。「千葉県の加入電話150万台公衆電話3万台市川の加入電話15万台突破記念昭和56年3月電電公社/市川電報電話局寄贈」と書いてあります。電電公社や電報電話局はおろか公衆電話さえ懐かしい感じがする言葉になりましたね。 pic.twitter.com/fT7YKoyOvd
— 乗後景 (@jougokei) 2019年5月20日
こちらはツイッターユーザーの乗後景さん(@jougokei)が投稿したプッシュホン型すべり台の画像だ。
場所は東京メトロ東西線・行徳駅から徒歩10分程度の場所にある南沖公園だ。交通公園があることで知られる場所でもある。
乗後景さんによると、この滑り台は1981年に電電公社と市川電報電話局から寄贈されたもので、
「千葉県の加入電話150万台公衆電話3万台市川の加入電話15万台突破記念」
との文字もあるという。
きちんと番号ボタンも配置されているし、かなり凝っている。ちなみに肝心の滑る部分は、ボタンの裏側にあるようだ。
裏側に一般的な滑り台がくっついています。 pic.twitter.com/xouK3c8Yuj
— 乗後景 (@jougokei) 2019年5月21日
スマートフォン全盛の時代にプッシュホン――受話器もなく、今の子ども達がこれを電話と認識しているかどうかもわからない。
投稿のリプライ(返信)欄には、
「加入電話」という呼び方もですね。今主流になっている"固定電話"には違和感しかないです。
— あすかまる (@_akm00) 2019年5月21日
わー、子供の頃遊んだ遊具です!ツイート見なければ思い出すこともなかったです。
— Holy Cater (@linear_pcm0153) 2019年5月20日
これ踏んで電話を掛けたものです。
横の交通公園も遊び場所でした。
といった反応が寄せられている。
このプッシュホン型すべり台だが、探してみると同じ千葉県の柏市にも残っている。
こちらには受話器型のベンチも存在している。先ほど同様に1981年に電電公社、そして柏電報電話局から寄贈されている。
見る機会がほとんどなくなってしまった公社章も含め、長く生き残って欲しい昭和の遺産だ。