竹島水族館のおみやげが「攻めてる」と話題に カピバラのおしりから、茶色い「落とし物」が...
閲覧注意かも...?
竹島水族館「カピバラの落とし物」は、水族館で飼育しているカピバラの全身を克明に撮影し、足裏の肉球までリアルにこだわって作りこんだ精巧なパッケージが特徴だ。しかし、お尻の部分がおかしい。
だが、上の写真をご覧いただこう。カピバラさんのお尻の辺りから、何かが出てきている。ひょっとして、閲覧注意?
「あ、いけない......!」。何かが出てきている。やはりカピバラさんは、粗相をしてしまったのか?
カピバラさんのお尻から出てきたのは、チョコレートクッキーだった。このチョコ菓子が6個入って、1200円(税込)という。
ツイッターには、さまざまな声が寄せられている。
うわああああ(笑) でも買ってしまいそうw
— 藤田和子 (@kururupp) 2019年3月18日
竹島水族館かぁ......攻めてるな
— ナイアガラさだこ(鼻水が止まらない) (@mame_love_cat) 2019年3月18日
いったいなぜ、カピバラを粗相させようと思ったのか。Jタウンネット編集部は、竹島水族館に電話で話を聞いてみた。答えてくれたのは、小林龍二館長だった。
「『カピバラの落とし物』は、『超グソクムシ煎餅』、『超ウツボサブレ』に続く第3弾です。オオグソクムシ、ウツボとグロテスクなものが続き、それぞれ好評でしたが、次はうちの水族館で人気者のカピバラをモデルにした土産物を企画することにしました。そこでヒントになったのが、『うんこ漢字ドリル』(文響社)。インパクトのあるものをと考え、今度はウンコにしようと決めました」
パッケージのお尻から取り出すアイデアや、見た目も似ているチョコレート菓子にするところまでは、すぐに決まったが、苦心したのがネーミングだった。まさか「うんこ」を使うわけにはいかない。「落とし物」という言葉にたどり着いて、「これはいける」という手ごたえがあったと、小林館長は語ってくれた。
商品開発にあたっては、小林館長が経営者セミナーで知り合った、パッケージ制作会社、デザイン会社、お菓子会社のプロたちが協力した。小林館長は彼らと強い信頼関係を構築し、情報やアイデアを交換しながら、実現をめざしたという。
「カピバラの落とし物」など土産品の売り上げ増加と共に、水族館の入場者も増えている。2015年には35万人だった入場者は、2018年は47万人にまで急増したという。地方都市の小さな水族館としては、異例の伸びだ。
実は、「カピバラの落とし物」は水族館限定で販売されている。欲しいと思った人は、蒲郡市に行き、竹島水族館に入場し、館内の売店で購入しなければならない。館外のデパート、スーパー、駅売店では入手できないのだ。
「ある時、神奈川から車で移動しているお客様から、渋滞で遅れていると連絡がありました。閉館時間までには着くから、『カピバラの落とし物』を取り置きしておいてくれと頼まれたのです。結局、閉館ぎりぎりに到着して、入場すると、魚は一切見ないで、『カピバラの落とし物』を購入して帰られました」と小林館長。
小林館長は、次の企画を考えている。「お客様が楽しんでいただけることを第一に考えながら、毎日仕事をしています」ときっぱりと宣言した。