「子供の声を排除したい」 結託した老人たちが、常軌を逸した「子育てルール」を作った話(兵庫県・50代女性)
町内会が定めたルールに、不満を抱いている人は少なくない。それが、ごく一部の人間が勝手に決めたものであれば、なおさらだろう。
兵庫県に住むEさん(50代・女性)は、過去に住んでいたマンションで、「常軌を逸したルール」が作られる様を目撃したという。いったい、何があったのか。寄せられた投稿を見ていこう。
「こどもの声を小さくさせる運動」
これは、20年ほど前に住んでいたマンションで実際にあった話です。兵庫県某所にある、総戸数300ほどのマンションです。
昭和に建てられた物件なので、入居時には働き盛りだった人も高齢化。築年数が経ったことでマンションの価値が下がり、若い層も購入可能な金額になりました。そこで起きたのが、住民の「年齢二分化」です。
その結果、新たに入ってきた若い一家の子供たちの声が、朝から夕方までマンション内のあちこちで聞こえるようになり、高齢者たちは「静寂を壊された!」とイライラし始めました。
子どもの声をどうにかして排除したい。
そう考えた高齢者グループは、そのマンションだけでなく、隣にある同規模のマンションの人たちと結託して、「こどもの声を小さくさせる運動」をはじめたのです。
具体的には、
・内緒の声で話す習慣
・走らない習慣(足音がうるさい)
・自転車に乗らない習慣(呼び鈴がうるさい)
・花火禁止の習慣
・公園での遊び禁止の習慣(母親と一緒であればOK)
などです。
このなんとも理解しがたいルールを、隣のマンションと同時に組合の議案として提出して、数の論理と出席者の意見(高齢者は出席率が高い)で強行採決。とてもまともとは言えないルールができてしまいました。
結果、子供たちはマンションの敷地内では内緒話、忍者のような忍び足。一歩、マンションを出たら解放され、笑顔でかけまわる、そんなおかしな光景があちこちで見られるようになりました。
そのあと、私はすぐに引っ越ししたので、その忍者みたいな子供たちがその後どうしたのかはっきりわからないのですが、いつのまにかなし崩しになったというウワサは聞きました。
年齢による「常識の差」と、自分の意見を通すためであれば「常軌を逸した案」さえも強行してしまう人の恐ろしさを目の当たりにしました。
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