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実録!京都人の「嫌味」体験談 うるさい観光客に「元気やね」、根深い「洛中・洛外」問題も...

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.01.10 17:11
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かの有名な「ぶぶ漬け」のエピソードをはじめ、京都人の物言いには、どういうわけか以前から「嫌味」とのイメージが付きまとう。

念のためだが、ぶぶ漬けとはお茶漬けのこと。京都人が家を訪れた客にこれを薦める際には、暗に「そろそろ帰って」との意味が込められていると言われる。京都人のウラオモテある気質を示す小噺だ。

京都に住んでいて、リアルに聞く頻度が高い嫌味とは?(Norio NAKAYAMAさん撮影, Wikimedia Commonsより)
京都に住んでいて、リアルに聞く頻度が高い嫌味とは?(Norio NAKAYAMAさん撮影, Wikimedia Commonsより)

そんな京都に関して、いま「京都で聞く頻度が高い嫌味」について取り上げたツイートが話題になっている。いったい、どういう内容なのだろうか。Jタウンネット編集部は調査を進めた――。

「外人さんか思たわ」言われたことある?

「京都に住んでてリアルに聞く頻度が一番高い嫌味は、お茶漬けでもピアノでもなくて奇抜な格好の若者を見ての『外人さんか思たわ』です」

2019年1月8日、ツイッターでこんな投稿があり、話題になった。「お茶漬け」は上述したぶぶ漬けのエピソード。「ピアノ」は「お上手にならはりましたなぁ=うるさいんじゃ。下手くそ!」という意味になるらしい。また、「外人さんか思たわ」は、遠回しに「変な格好」という意味になるようだ。

この投稿に「わかるわー」「1億回くらい言われたことある」と共感の声が相次いでいる。一方、地元民からは「嫌味じゃない、角を立てないように注意してるだけ」との声も上がった。

京都で学生時代を過ごした2人のJ-CASTニュース編集部員にこういった嫌味について聞いてみると、2人とも「聞いたことも、言われたこともない」との返答。

しかし、先述のような嫌味は「たしかに、(京都でなら)言いそうな感じ」ではあるという。

「学生時代、(京都出身ではないが)京都弁を間違った意味で使っている知人に対して、ただニコニコしている生粋の京都出身者を見た」(J-CASTニュース編集部員)

京都人の「嫌味」体験、募集します

「うるさい旅行者への『元気やね』はよく聞いたかな」

そう語るのはかねてより京都での生活に憧れ、2年ほど京都に住んでいたこともあるYさん。職場は大阪だったため「京都の人とはあまり交流がなかった」というが、上のような発言はよく聞いたそうだ。

「あ、そんなとこ住んでるんだ?」と、中心部の「洛中」と郊外の「洛外」をめぐる京都人同士の嫌味を実際に聞いたことがあるというのは、学生時代を京都で過ごし、卒業後市内の飲食店で働いていたこともあるIさんだ。

たまたま居合わせた京都人のお客さん同士が話しているのを聞いていたIさん。一人のお客さんが宇治の出身だというと、洛中と言われる中心部出身のお客さんから、

「そんな遠いところから来てるんだね」

と言外に洛中・洛外の区別を意識させる発言を聞いたとか。「本当にあるのか」と驚きの体験だったようだ。

今回話を聞いたところでは、お茶漬け、ピアノ、外人さんなどの嫌味を言われた・聞いた人はいなかった。しかし、やはり遠回しに伝えたことが嫌味っぽく聞こえてしまうことはありそうだ。

ネット上では、

「直接的な発言を避けてやんわりと察してもらおうという気遣いの文化」

といった声も上がっている。日本の文化を長くに渡って支えてきた京都。嫌味と言ってしまうと聞こえは悪いが、気遣いの文化は今でも根強く残っているのかもしれない。引き続き調査したい。

※Jタウンネットでは、京都人の「嫌味」に関する体験談を募集します。こちらのメール(toko@j-town.net)に、具体的なエピソード、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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