韓国「ソックリ菓子」ガチ食レポ マネできたのは見た目だけ?「かっぱえびせん」
驚くほど似ている
赤を基調にした袋やパッケージに印刷されたえびのフォルムまでほぼそっくりそのまま使われている。セウカンは辛ラーメンで知られる韓国の食品メーカー「農心」が製造している商品。農心の公式サイトによると71年の発売で、かっぱえびせんから7年の遅れをとっている。
かっぱえびせんはドン・キホーテ新大久保駅前店で90グラム入りが98円、セウカンは韓国の製品を数多く取り揃える新大久保の「ソウル市場」で90グラム148円(いずれも税別)。
輸入物とあってセウカンの方が若干高かった。AOLニュースが13年5月22日に配信した記事によると、セウカンは累積販売75億袋を突破。かっぱえびせん同様に「国民的菓子」の地位を獲得したところまで似てしまった。
また、記事によると韓国国内でも似ていることへの指摘があるという。
というワケで今回、Jタウンネット編集部では社内で食べ比べを行った。まずは筆者からだ。
袋を開けてみると、見た目はかなり異なる。かっぱえびせんが若干細身であるが、セウカンは太めだ。
まずはかっぱえびせんからいただく。えびの風味と共にパンチのある塩味、そして咀嚼をした後にもう一発、旨味のホームランが浴びせられる。2段階に分かれて美味しさが訪れる。反面、充足感が大きすぎる上にクセになって止まらないため、お菓子が食べたいというよりも小腹が空いたタイミングなど一定以上の空腹感がないと重く感じてしまうかもしれない。
セウカンは食感がかっぱえびせんに比べて軽め。味はかっぱえびせんに比べて薄めで、えびの風味がより強調されているようにも感じる。咀嚼した後の追撃はない。
長らくかっぱえびせんに親しんだせいか、少し物足りなく感じた。
続いて、Jタウンネット編集部の意見を聞いていく。近々、結婚を控えた(おめでとうございます)若手記者の選手会長N記者は、
「セウカンは軽すぎる。パサつきも感じるし」
と、少々戸惑いを感じていたようだ。京都大学出身のホープO記者は、
「セウカンはよく言えば味がサッパリ。かっぱえびせんの方が味はしっかりしている」
Jタウンネット編集部の山本昌との異名をとるベテランM記者は、
「(セウカンは)塩気が足りない。何かが足りていない」
と、Jタウンネットとしてはかっぱえびせんに軍配が上がった。
一方、別の部署で聞いたところこんな意見もあった。営業部のTさんとOさんは「思ったより味が変わらない」、「(セウカンを)かっぱえびせんと言われて出されたら信じる」と、各段の差異はないとの意見だった。
J-CASTニュース編集部にも聞いた。10月から新たに編集長に就任したT編集長は、かっぱえびせんを褒めつつ、セウカンの長所を分析してくれた。
「軽く食べるにはセウカンの方が向いている」
また、T記者は、かっぱえびせんは脂っこさを感じるとして、
「軽い口あたりのセウカンの方が好み」
とセウカンを評価した。
ここまで意見を様々な意見を頂戴したが、総括すればセウカンは軽く味も薄め。かっぱえびせんは重めで味もしっかりしている。流石にかっぱえびせんの味までは模倣できなかったようだ。