銚子電鉄の「まずい棒」、なぜパッケージキャラクターを日野日出志先生が? その意外な理由を聞いてみると...
2018.08.07 11:00
目が血走って、飛び出していた「まずえもん」
ネット上でも今回のイラストに対して驚きの声が上がっている。
「銚子電鉄、お菓子のキャラクターを日野日出志先生に頼むとかすげえ」
「キャラクターはどこかで見た絵だと思ったら...我らが日野日出志先生ではないの!日野先生!銚子の為に一肌脱いで下さり、ありがとうございます!」
「銚子電鉄が「まずい棒」なるお菓子を売り出したとか。それはいいのだが、肝心なのはパッケージのキャラクター「まずえもん」が日野日出志先生の描き下ろしだということ。そそられるねえ」
Jタウンネット編集部は2018年8月3日、「まずい棒」の企画・プロデュースに携わった株式会社たきびファクトリーの寺井広樹さんに話を聞いた。寺井さんは怪談蒐集家としても活動しており、銚子電鉄の「お化け屋敷電車」も寺井さんが企画した。
「日野先生の作品は子どもの頃から好きで、トラウマとして残っています(笑)」
そう語る寺井さんは、「まずえもん」誕生秘話について、
「銚子電鉄が赤字経営ということで、目が血走っている絵がいいのでは? とラフを描いていたんです。描き終わったラフを見てみると、どうしても日野先生の絵にしか見えなくて......。ダメ元で先生にお願いしたら、初めは苦笑いしていましたが、先生も電車大好きで、何か力になれたらと承諾してくださいました」
と、語った。寺井さんによれば、当初出来上がった「まずえもん」は目が血走っているだけでは足らず、目玉が飛び出しているデザインであったという。しかし、お菓子のパッケージにするには怖すぎるということで、今回のデザインになったそうだ。
ちなみに、「まずえもん」の独特な手の動きは日野先生による発想で、先生の好きなギャグ漫画家・杉浦茂の作品から影響を受けているとのこと。
目が飛び出す勢いだった「まずえもん」。とぼけたような表情は銚子電鉄の未来が明るいということか。今後の動向に目が離せない。