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岐阜・郡上二大おどりで警察官が浴衣姿で踊って警備 DJポリスの次はダンシングポリスだ!

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.08.06 08:00
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7月中旬から9月初めまで1か月以上開催され、時には徹夜で踊り明かすという、他にはみない規模感と熱量を誇る盆通り。それが、岐阜県郡上市(ぐじょうし)の「郡上おどり」と「白鳥(しろとり)おどり」だ。

郡上市も「郡上二大おどり」としてアピールしており、全国から参加者が集まるという。そんな踊りの現場で、2018年から郡上警察署がユニークな試みを始めている。署員が専用の浴衣を着用し、踊りの輪に参加しながら警備を行っているのだ。

全国的にも珍しいであろう浴衣ダンシングポリスが登場した経緯について、Jタウンネットは郡上警察署に話を聞くことにした。

画像は郡上おどりの様子(郡上市観光課撮影, Wikimedia Commonsより)
画像は郡上おどりの様子(郡上市観光課撮影, Wikimedia Commonsより)

住民との距離も縮まった

まずは郡上警察署の公式ツイッターを見てみよう。警察の旭日章があしらわれた、シンプルながら安心感と信頼感を漂わせる浴衣姿の署員の姿が投稿されている。

人が集まる催事に警察官が配備され雑踏警備にあたる、というのはよく見かける光景だが、浴衣を着て市民と一緒に踊りながら警備をする、というのは新しい。というか、記者は初耳だ。

なぜ、そのような警備体制をとることになったのだろうか。取材に対し郡上警察署の担当者は、次のように話してくれた。

「以前から非番の署員がプライベートで踊りに参加することはよくあったのですが、その際に住民の方から『踊りに警察官がいると安心』という声が寄せられていました。一方で、郡上おどり、白鳥おどりも多くの方々が集まるイベントであり、昨今の状況からテロ対策を考慮する必要もあります。そこで、寄せられたご意見を参考に、署員が浴衣を着て、一緒に踊りながら警備にあたるという方法を試みることになったのです」

郡上おどり、白鳥おどり共に開催期間が非常に長いうえ、開催場所は市内の各所。そのため、一般的なお祭りのように警察官を大量に動員する雑踏警備を、常時行うのは難しいという事情もある。

その日踊りが行われている地区ごとに、限られた人員を効率よく利用して警備をするという意味でも、踊りに参加しながら警備をする方法は有効だったわけだ。

「警備に参加する人員は、対象となる地区に出向くことができる署員が、希望する形で選出しています」

マラソン大会などでランナーとして走りながら警備にあたる、「ランニングポリス」を最近は見かけるが、いわばその盆踊り版というわけだ。浴衣は地元の呉服店や印刷業者から寄贈され、郡上警察署の備品として管理している。

市民からの反応は上々で、親しみやすく距離も縮まったという声が聞かれるとのこと。

「踊りが上手い署員はあまり多くないもので、住民の方から踊り方を教えていただくことが多いようなのですが、そのおかげでお互いの理解が深まっていると聞いています」

郡上おどり、白鳥おどりが終了する9月まで浴衣ダンシングポリスは参加予定とのこと。参加する予定がある方は、ぜひ一声かけて見ては。

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