「日本代表勝ったら自転車で東京から山口行ってやるよ」ツイートの男性に話を聞いた
サッカーのワールドカップロシア大会で、2018年6月19日、1次リーグH組の日本は、コロンビアに2-1で勝った。「サランスクの奇跡」とも呼ばれる勝利で、日本中が歓喜に包まれた。この光景を複雑な思いで見ていた男がいた。
彼は試合開始前に、ツイートでこう宣言していたのだ。
日本代表勝ったら自転車で東京から山口行ってやるよ
— るい(14世) next→vs岐阜(A) (@B747_300SR) 2018年6月19日
このツイートが、大変な騒ぎを引き起こすことになろうとは......? Jタウンネット編集部は、この投稿者るい(14世)さんに、ツイッターのダイレクトメッセージ(DM)で話を聞いてみた。
日本がコロンビアに勝つなど「2万%ありえない(笑)」と思っていたが...
冒頭のツイートは試合開始直前に投稿された。この時の心境を、るい(14世)さんは次のように答えている。以下は、DMによる回答だ。
「もともと仲間内に向けて試合開始前に適当な気分でツイートしたのが発端でした。東京から出身地の山口まで1回くらいは自転車で行ってみるのも面白いんじゃないかなと頭の中で考えたことは昔あったので、おそらくその時のことをふと思い出してツイートしたのではないかと思います。試合開始前は日本がコロンビアに勝つなど『2万%ありえない(笑)』くらいに思っていたので何言っても平気だろ的な気分でしたね」
ところが、である。試合開始数分後に、香川真司のPKが決まる。そして後半28分、本田圭佑が蹴ったコーナーキックを、大迫勇也が思い切り飛び上がり、頭に当てたボールはゴールに吸い込まれた。
大迫半端ねえええええええええええええええええええ
— るい(14世) next→vs岐阜(A) (@B747_300SR) 2018年6月19日
そして、2―1で、日本が勝利した。その時の心情を、こう答えてくれた。
「日本勝利で試合が終わった後、仲間内に向けてのつもりで冗談で後悔の念をツイートした後しばらく目を離していたら、その隙にめちゃくちゃ拡散されてなんだこれはと。そして台湾のニュース記事になったという知らせが届いたところで、ようやく大変なことになったと自覚しましたね(笑)」
結局、自分のツイートが「軽率」だったかも知れないと気付いたのは、どうやら試合後だったようだ。
ちょっとやめてくださいでござるやめてくださいでござる、うぎゃあああああああああああああああああああ
— るい(14世) next→vs岐阜(A) (@B747_300SR) 2018年6月19日
るい(14世)さんに「台湾でニュースになっているのでお知らせします」というツイートが届いたのは、同日23時38分。投稿者は「『日本のネットユーザーがコロンビア戦後に後悔』的な感じです。ご丁寧に山口までのルートや所要日数も載せてます」と続け、「それでは良い旅を」と結ばれでいる。
「SNSで大変な反響ですが、印象に残った反応ツイートは?」と聞いてみた。
「皆様が山口県ではなく日本各地にある山口という地名を紹介してくださった時ですかね。こんな逃げ道が東京の近くにもたくさん存在するのかと(笑)。ただもう台湾のニュースだったり各方面に拡散されてたので逃げ道にはならなかったですね。そのほかだとサングラスとか日焼け止めとか身体管理に関する面はかなり参考になったと思います」
冒頭のツイートには、1万5000を超えるリツイートがあり、2万5000を超える「いいね」が付けられている(6月21日現在)。
実際に実行する可能性は何%くらいなのだろう。「今の率直な気持ちをお聞かせください」という問いには......。
「時間のとりやすい学生時代にでかいチャレンジしたいって思いは強いので、今年度中には実行したいと思います。確率で言うと90%くらいですかね?! 体力的な覚悟はできているので休みと資金が確保でき次第、すぐにでもやりたいといった感じです。今はもう気持ちを切り替えてやるしかないって感じですね!」
実際に走行するとしたら、静岡県の大崩海岸の石部海上橋などを走ってみたいと、やる気満々の様子だ。理系の大学生である、るい(14世)さんは学生時代の挑戦に向けて、もう前を向いている。